時価総額が大きく、225採用銘柄でもある東京電力が原発事故を起こして半月を経過した訳ですが、当面爆発の危険性は避けることは出来たかも知れませんが、依然として放射能の漏出阻止の目処は立っておらず、今後の被害の規模がどれほどになり、どれほどの補償が必要になるのかも分からない状況です。相場全体への影響は薄れつつあるとは言え、東電の株価形成が相場全体に与える影響は大きく、同社株を売買停止にしない東証は間違いであるとしか言いようがありません。 → ranking

まあ、確かに売買が出来る事により、救われた投資家も居ます。私のところへ寄せられた質問への回答で、売り気配から寄りついた後の反発局面で1000円台を回復した時、今後の事を考えるならばこの値段は高いだろうという判断をしましたところ、1080円でカラ売りをかけたという方がいらっしゃいました。何と、その方はそこまでに東電の買いで損をしていたにもかかわらず、この利食い金を義援金に回したいとのことで、よい利食い場はどこでしょうか?という質問をしてこられました。

何とも素晴らしいお考えの方でありますし、本来は利食いの値段などを予想したりはしないのですが、出来る限りは利益を出して頂き、義援金に回して頂きたいと思いますし、買いで発生した損失が少しでも埋めることが出来たならば、その後の利益もまた義援金として搬出出来るでしょうし、何とかベストに近い利益を得て頂きたいと思いましたので、精一杯の予測を出してみたいと思いました。 → ranking

ただ、正直言って値段を出すのは難しいと言うか、実は不可能な話でありますので、値段の予測ではなく、動きから判断する方法をお伝えしたいと考えました。

まず、今回の原発事故ですが、緊急事態は回避したとしても、収束の目処は立っておりませんし、少なくとも周辺住民は避難させた訳ですし、その保証は膨大です。また、農作物への被害も深刻ですし、今後は問題ないと言い続けようとも漁業への被害も深刻となるでしょう。また、やらないとは思いますが、停電の被害を電力会社の管理ミスという事で裁判でも起これば、途方もない賠償金が発生する可能性もあります。何せ今回の事故は、ある意味人災でもあるのですからね・・・。 → ranking

事実上の倒産状態になると思います。最終的には国が助けるとしても、株主責任は免れないでしょう。最終的な着地点は見えませんが、倒産させるにしてもさせないにしても、値下がりの規模はこんな程度で済まない可能性が高いでしょう。

ただ、一つ気になるのは、たとえそんな状況であるとしても、東京電力の技術は欲しい!という新興国はあるかも知れません。もしかすると、こんな安いところをごっそり買って行っている国もあるかも知れません。気がついたら東京電力は外国資本に・・・なんて事もあるのかも知れません。まあ、それ程高い確率ではありませんし、株主に変化が出れば5%ルールで報告されてくるでしょうから、株主の移動についてだけはしっかりと把握していくべきでしょう。 → ranking

よって、カラ売ったならば、当面買い戻す必要はなく、株主構成に異常がなければ、期限いっぱいまで様子を見るような感じで良いのではないでしょうか。例えこのまま落ち着いたとしても、同社が再度利益を手にする日は相当遠いはずです。

本来、今期は円高効果もあって最高益を更新するはずだった同社ですが、現状では配当は無理でしょうし、株価も地に着く感じになる可能性が高いと言えるかと思います。まことに残念な話ではありますが、これが現状です。 → ranking

ただ、この原発があったからこそ我々は豊かな生活を送ってきたのですし、働いている方々、今も復旧に全力を尽くして下さっている方々への敬意の念は誰よりも高く持っております。私が怒りをぶつけるとすれば、こうした事故を予測出来ていたはずなのに無視し続けてきた経営側と、政治側に対してです。

仕事上、私が守らなくてはならないのは投資家の資産であり、どうしても東電を攻撃するようなレポートになってしまっておりますが、とにもかくにも願っているのは一日も早い復旧であるのです。そして、誰も深刻な放射能被害を被らず、人生を真っ当して頂ければと願い続けております。 → ranking

この件につきましては、今後の展開を見ながら追加でレポートしていきますし、ここで売れという趣旨のレポートではありません。何か逆転の材料があるかも知れませんし、株の世界はいつ何が起こっても不思議ではないのです。あくまでも臨機応変に対応していくことをお勧め致します。

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