昨夜のNYの大幅安ですが、一般に伝えられているニュースを見ていくと、米新規失業保険申請件数が3週連続で40万件を下回り、確実に良い指標であるにもかかわらず、ここまでやってもこの程度かと言わんばかりの反応でした。 → ranking
また、スペイン国債の格下げですが、スペイン国債の利回りを見ていれば、格下げされない方がおかしい訳で、これが格下げされたからと言って反応する必要はないのです。
原油高で貿易収支が悪化したと言うのも、ある意味わかりきった事であり、今更極端に反応する必要などどこにもない事なのですし、昨夜は原油も反落しているのですから、これを悪材料と捉える必要はないのです。 → ranking
結局、見る角度によっては悪材料にもなるし、好材料にもなるものや、気にしなくても良いものばかりであり、特別状況が悪化したから大幅安になったという事ではないのです。
昨夜の下げは、調整が必要なところでCTA(ロボット取引)が売り仕掛けをし、その理由を人間が勝手に解釈して下げの理由の記事を書いていると言うだけの事なので、実のところ何も状況は変わっていないと言っても過言ではないのです。
正にトリックアートの世界であり、これを下手に解釈しては振り回されるだけでありますので、トリックはトリックと割り切り、本当にとるべき行動をとっていけば良いだけのことなのです。 → ranking
ただ、ちょっと気になるのは、何故にここでユーロ圏の不調にスポットを当てだしたのかです。まだスポットは当たっておりませんが、既にギリシャの短期国債は破綻レベルであり、いつ破綻してもおかしくない状態なのです。数日前まで誰もユーロ圏についての報道などしていなかったのですが、そろそろこの辺にスポットを当てるのかも知れません。
狙いは、目先の相場の混乱であると見られますので、それがダメ押しとなり、調整の最終局面の形となるのかも知れませんが、真相はまだはっきりと見えてきません。彼らの意図が読めるまでは、慌てた行動はとらない様にしたいものですが、例えギリシャが破綻したとしても、大きな流れには変化はないと見ます。既に予想出来ている話でありますので、これで荒れるならばチャンスと捉えれば良いでしょう。
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