S&Pやムーディーズといった米の格付け会社が、証券や債券などの格付けをし、投資家がその格付けを見て投資判断を下す事が多いのですが、現実の危機というものはCDS市場でリスク値が売買されており、格付けはこの値段を後から追ってくる事がほとんどであり、格付けが先行して役に立つというケースはほとんどありません。

 意図的かどうかは別として、サブプライムローンの含まれた複合債券は、格付け会社のAAAの格付けを持ったまま紙くずとなった訳ですし、リーマン・ブラザーズもまた、AAAのままに倒産したのです。 → ranking

 また、最近は日本国債の格付けを下げてきておるのですが、それらの95%程度は日本国内で保有されているものであり、彼らが格付けをする意味はどこにもないとも言えますし、その価格動向は日々債券市場で売買されており、格付け会社よりも早くにその価格に現状が映し出されると言って良いでしょう。

 そして、現在の債券市場の動向ですが、米の方が日本よりも金利の上昇がきつい訳ですから、市場は米の債券の価値を安く見積もっているという事になります。日本の債券もやや値下がりしているのですから、日本国債を格下げするのも妥当かとは思いますが、ならば米国債もまた格下げすべきであろうと言うことになります。

 まあ、単純に価格的なものではないとも言えますし、米に関しては最終的に軍事力で解決してしまう国でありますから、最後に生き残るのは米でありドルであるとは思うのです。ただ、これだけ急速に借金を増やし、しかも外国に頼っているならば、それは格下げになって当然と考えるべきではないのでしょうか。 → ranking

 また、長期国債の多くを日本に買ってもらっている状態なのですから、日本国債を格下げし、少しでもそれが日本に影響を及ぼすならば、結果的に米国債売りにつながる訳です。米国債を格下げしないのであれば、日本国債も格下げしなければ良いのにと思うのですが、最終的な狙いは日本国債の暴落狙いである可能性もあり、小さな格下げで反応を見てるだけとも言えるかも知れません。

 自分さえ助かればというか、自分さえ儲ければという感じなのかも知れませんが、格付け会社を名乗るのであれば、もう少し公平な格付けを実行してもらいたいものです。ムーディとは、英語で気分屋を意味するのですが、格付けまで気分屋ではたまりませんからね・・・。 → ranking

 日本国債が格下げされ、米国債はそのままだというのに、円高傾向にあるのは、それでも日本国債の方が安定的であるという市場の判断の結果なのです。格付け会社の格付けを見るよりも、つぶさにその価格動向を観察する方が、よほど投資に役立ちますので、基本的には格付けなどというものは気にしない方が良いと言えるでしょう。

 つまらないものに振り回されず、本当に取るべき行動を取り、しっかりとこの困難を乗り越えていきたいものです。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。