東証は収益の拡大を狙うため、欧米を真似てETFの上場を進めていますが、今回の日興アセットの設定する上場投信が承認されたことにより、東証へ上場するETFが100本目となりました。

 欧米ではETFが次々と上場されており、NYでは1100本。ロンドンでは1300本が上場しており、これらの売買代金は上昇の一途であり、数年後には株式市場の20%もがこれらETFが支配するだろうとも言われておりますので、こうした商機を逃すまいという東証の思惑が、見て取れるのですが、このETFとはいかなるものなのでしょうか。そして、それらに問題はないのでしょうか。 → ranking

 例えば、金価格に連動しているとか、原油価格に連動しているというETFの場合は、それらは経営などの活動をしている訳ではありませんので、特別問題はないかと思いますが、例えば環境関連株連動ETFなんてものが出れば、ETFを買うことによってそれらの株主になる事になるのですが、経営側から見れば厄介な株主と言うことにもなります。投信の保有と変わりない様にも思いますが、売買が即でありますし、手数料も安いことから投機の対象になりやすく、ETFから株価が崩されるという事もあり得る話となります。

 また、上場しているETFに1688ETFS穀物というものがあるのですが、穀物価格に連動しているのは良しとしても、この出来高の薄さと言ったら新興市場銘柄並であり、とても売買する気にはなれない様なものです。ここに大量に資金を入れたら、一体どうなるというのでしょうか?例え穀物価格に連動しているとは言え、こうしたものがいたずらされれば、非常に大きな混乱が起こる可能性もあるのではないでしょうか。

 ETFは始まったばかりで歴史が浅いので、問題ははっきりとしていないのですが、サブプライムローンだって最初はAAA債券であり、誰もが飛びつく有望な債券だったのです。ところが、時間と共に化けの皮がはがれ、結果は皆が知るところであるのですが、新しい金融商品というものは、こうした問題をはらんでいる可能性が高いのです。 → ranking

 単に売り上げを伸ばしたいという東証は、またも欧米追従型の経営方針をとり、日本の投資家を痛めつけるつもりなのでしょう。株式の売買が、何故にここまで売買が落ち込んだのか?それは、ここまでの東証などのやり方が、あまりにずさんで、あまりに投資家にとって不利益なものであったからなのです。

 例えば、赤字のどうにもならないような会社を上場させてみたりだとか、増資発表前に株価が急落しているのに増資を認めるだとか、個人投資家が不審に思うようなことを次々とやり続けているのです。この上何がどうなるかも分からないETFを増やし、更に個人投資家を誘い込もうというのです。目先の自分たちの利益ばかりを考え、個人投資家がどうなろうと構わないという姿勢が、個人投資家を株式から遠ざけているという事に、どうして気づく事が出来ないのでしょう。

 今こそ、個人は投資を再開し、これから訪れる可能性の高い混乱期を乗り切っていくべきなのです。その大事な局面で、こうした怪しげな商品を並べるという行為は、絶対に許せないところではあるのですが、我々は自分で自分の身を守るしかないのです。東証が上場を認めているのだから・・・という考えは絶対に持つべきではなく、しっかりとした考えを持って行動していきたいものです。 → ranking

 高速取引だとか、ETFだとか、次々といろいろなものが出てきますが、株の売買は安く買って高く売るというだけの行為であり、これは何も変わらない単純なものなのです。なんやかんやと複雑にして分かりにくくなっていく様に思いますが、実のところは何も変わっていないのです。今後も汚い商売に誘い込まれることなく、個人投資家が生き残る為のベストな行動をとり続けていきましょう。

 新しいものほど何があるかは分からないのです。まあ、ETFが危ないと決まった訳ではありませんが、向こう10年は手を出すべき商品ではないように思います。

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