金融庁は、30代の男性に課徴金の納付を命じたのですが、これは約定させるつもりのない注文を出して株価を誘導する「見せ玉」で、不正に利益を得たという事だそうです。内容は、この男性が3年をかけてアルゴリズム取引のパターンを分析し、コンピューターが反応してしまう注文の出し方を見つけ、それを利用して利益を得たというのです。

 本来、高速取引が実現されれば、こうした見せ玉などという不正はなくなるとされていたのですが、なくなるどころか更に巧妙な手口がという事だそうです。ただ、相手のコンピューターにしても、瞬時に取引をキャンセルしたりするのですから、何をもって見せ玉と判定するのかは非常に難しいところなのではないでしょうか。 → ranking

 金融庁の追求はかなり厳しいので、逆らうことは出来ないとは思いますが、約定しても良いと考えて出している注文だと言い返せば、それ以上の追求はされようがない様にも思ったりもします。

 そもそもですが、こんな高速取引のシステム自体が間違いであり、大多数の個人投資家には何のメリットもない話なのです。こうしたシステムは、特別優秀な個人を別とすれば、大手のファンドが中心になる話であり、投資家は個別の銘柄を選ぶ代わりに、どのファンドのどのプログラムが優秀かを調べなくてはならないのです。はっきり言って、これは銘柄選びより遙かに骨の折れる、しかも不確実な作業です。 → ranking

 せっかく良いと思って選んだプログラムも、新たなプログラムの出現により打ち負かされる危険があるのですからね・・・。コンピューターの取引というのは、あくまでも目先のキャピタルを目指すものであり、およそ投資からはかけ離れたものです。こんなシステムを稼働させるために巨額の資金を使い、個人投資家をどんどん危険なデリバティブの世界に引き込むという何とも酷い話であります。

 コンピューター同士で化かし合いをし、優れたプログラムを作った方が儲かる。それはそれで結構な話ではありますが、バグを利用した取引だというのならば別の話になりますが、相手のプログラムを誤作動させるような注文までで有れば、正当な手法であるといえるでしょう。新しいシステムの中で生き残ろうとする個人は許さん!とばかりに課徴金の支払いを命じている当局ですが、本心はやはりこの個人は食いつぶしてやる!というところなのでしょうね。 → ranking

 結局、私はコンピューター同士の戦いには興味がなく、これからも今まで通りの手法で生き続けられるという確信があるものですから、実のところ世がどうなろうとあまり関心はないのです。もし、コンピューターこそが一番となっても、大多数の資金がそこにあつまれば、もはやそれはそこまでなのです。一大勢力が勝利を収める世界ではありませんからね。

 今、投資に求められるのは、正に投資活動であると言えます。目先のキャピタルも大切ではあるかもしれませんが、瞬間の世界に入らなくとも利益は出てくるものです。1秒間に何千回注文を出せたからって、私の目にはそれは映りませんし、全く関係のない世界です。まあ、少々相場の癖は変わっておりますが、その変わった分を加味して投資活動をすれば良いだけのことです。

 良い銘柄は買われる!例え9割コンピューターになろうとも、その事実は変わらないでしょう。訳の分からないプログラムの解析をするよりも、企業を分析をした方がよほどまともで安全です。最後はここに戻ってこなくてはならないし、それが出来なければ、結局は敗者になる日がくるでしょう。投資とは、目先だけで判断できるものではありませんからね・・・。

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