日経平均が1万円を超えて強気になり出した個人投資家は、1万500円付近で更に強気度を増し、2週連続で大幅買い越しとなった次の週には調整色が強まり、ついにはエジプト問題が噴出。発端はチュニジアの民主化運動であるとされますので、予兆は有ったと言えるのですが、なかなかここまでの動きを予測するのは難しいというのが現実であるといえるでしょう。ただ、相場に調整が欲しいところで丁度良い悪材料が出たということになりますので、これは単に偶然の産物なのか?という好奇心が湧いてきます。 → ranking

 調整が欲しいところについて補足しておきますが、日経平均が1万500円前後の動きとなっている時に、騰落レシオが160を超えている状態であり、おまけに個人投資家が2週連続買い越しとなっていたので、もはや買い材料はどこにもない状態だったのです。当然、私は調整が来ると見ておりましたので、ここ二週間は調整局面入りを警戒したレポートを発行し続けておりました。

 そして、そこで現れたのがこのエジプト問題です。どこからどう見ても調整が必要なところで、うってつけの材料が出る。これは本当に偶然なのだろうか・・・?まあ、これを知ることは出来ない訳で、考えてももやもやするだけではあるのですが、これで多くの個人投資家はふるい落とされてしまう事でしょう。

 さて、良く受ける質問で、どうして個人投資家をふるい落とす必要があるのか?というものがあります。相場が上昇ならば、みんなで買ったら良いじゃないか!と。まあ、確かにそうとも言えますが、株というのは買った値段よりも高いところで売らなくてはならないし、売ったところよりも安く買わなくては利益が出ないものなのです。これは誰でも分かることと思いますが、例えば、極端な事を言えばですが、全員が買いならば株価は動かないのです。売り物がありませんから、動きようがなくなるのです。良いでしょうか?上昇するためには、売り物も必要なのです。

 そして、新聞を見ても分かるのですが、相場の世界には三大勢力があります。個人、外人、公的なのですが、主に個人と外資は敵対勢力であると言って良いでしょう。自分の買値よりも高いところで買ってもらわなくては利益が出ない訳ですから、自分との敵対勢力が自分と同じ安いところで買いに来ていたら、それは邪魔ということになります。買って欲しいのは自分が利食いしたい値段であり、仕込みの値段ではないのです。 → ranking

 おそらく、私もそうなのですが、外資もこの相場の上値は結構高いと見ているはずで、こんな安いところで個人に買われてしまったら、上値が重くなるだけで上昇出来なくなるし、下手をすると個人の利食いを手伝うことになる。それは絶対にいかん!奴らには高値を買ってもらわねば!というのが外資の本音でしょう。

 という訳で、上昇初期に個人が買い越せば、それはふるい落とす必要があるということになるのです。おそらく、先週は外資も利益確定売りを出しておりましたし、この下げ局面では不安を煽るために更に売り物を出してくるかも知れません。しかし、本質を見誤ってはいけません。ここまで何週間も買い越ししてきたものを、個人の売りと一緒に利食いしきれる訳がないのです。

 外資は、個人が悲鳴を上げている間。間違いなく逆の行動を取ってくる事でしょう。本当に利益を出したいのであれば、相場の本質を見抜き、冷静沈着な行動を取ることです。不安を煽られたり、射幸心を煽られたりしていては、いつまで経っても株式市場から利益を持ち帰ることは出来ません。

 とりあえず、目先は調整でしょう。材料は予測出来ておりませんでしたが、この調整は当然の出来事であり、備えておけない方が異常といっても良いぐらい当然のものです。しかし、この相場はこれでは終わらないはずで、調整が終われば再度上昇に向かうことでしょう。それは所謂彼岸底という形かも知れませんし、それよりも早まるかも知れませんし、はたまた遅くなるかも知れません。

 ただ、一つ大事なことは、とにかくどこかで相場は再上昇すると言うことです。来るべくして来た下げで、多くの個人と共に冷や汗を流している場合ではありません。皆が投げに来ている時!これこそが買いのチャンスなのです!まあ、それは今日ではないという事は分かると思いますので、いくらチャンスとは言え、あまり気持ちをはやらせてはいけませんけどね。

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