中長期的には値上がりを予測しておりますが、足下は完全にもみ合いとなっている東京株式市場。待てばいずれ上昇の局面が来るとは見ておりますが、足下はやはりもみ合いが続きそうで、しかも押し目の入る可能性も十分にあると見ておいた方が良さそうです。

 これは、市場の出来高が伸びてきたのは評価できるのですが、上昇して高い時だけは高商いであるのですが、株価が落ちてくるとピタッと商いが細るのです。これは、ここ2週間の高いところを買っているのは主に個人投資家なのですが、ロスカットするまでの押しではないが、押したら怖くて買えないという状態を表していると言えるでしょう。

 本来、株は安い時に買って、高いところで売るのが基本であるし、言われればものすごく簡単なことのように思えるのですが、現実に行動出来る投資家は少ないのです。本当に、不思議なほどに高値はあっさり買えるのに、押し目は怖くて買えないのです。まあ、押し目と言うほど押しては居りませんので、もう少し押せば押し目買いも入るのかも知れませんが、高いところを買っている多くの個人投資家は、押し目買いの余力などほとんどないことでしょう。せいぜい売らされて終わりというパターンが多いのはいつものことです。

 今回、米のFOMCでは、金融緩和(QE)の方針を肯定する決議となりました。あれほどQEに反対していた委員が居たというのに、全員一致でQE継続ということなのですから、どれだけ危険で愚かな事だとしても、現実的にそれに反対するのは無理だと言うことが証明されたといっても良いでしょう。となれば、今回のQE2は7月までなのですから、その後はQE3へ突入となる可能性が高まったと見るべきでしょう。

 となれば、更に円高は進むということが予想される訳ですが、それでも株価は上がるのか?という疑問もあるでしょう。しかし、現実に今の株価と為替を見てください。ついこの前の90円割れの時、企業も政府も大騒ぎでした。80円も割るようなことになれば、もはや利益でないとか、それはそれは大変な騒ぎでありました。

 しかし、今は82円前半であるというのに、株価はほぼ高値圏を維持しているのです。円高に慣れた!?それとも企業努力!?いや、最初からピンチなど存在しなかったのです。確かに環境は変化しているのですから、何の問題もないと言うことはないでしょう。しかし、介入しなければ潰れてしまうなどというのは、全くの嘘であり、困るのは為替のデリバティブ商品を買っているところが、円安で儲けようとしていたのに想定外の円高で膨大な損失が発生しているということぐらいでしょう。

 先が読めないというのは本当に悲しいことでありますが、相場のことなど何も知らないといっても過言ではない多くの無知な銀行員によって、そうした危険な商品が企業に売られたのです。買う方も知識がない訳ですし、これはもう起こるべくして起こった損失といっても過言ではないでしょう。投資の世界に足を踏み入れるならば、しっかりと状況を把握してからにすべきなのです。何年の何月に買ったものかは分かりませんが、少なくともリーマンショック以降であれば、こうなることは予想出来ていましたし、予想出来ていなくても慎重になるべきだったはずなのです。

 本当に残念な話ではありますが、投資の世界に資金を投じたからには、その損失は自分自身で何とかしなくてはならないのがこの世界のルールです。行政に助けを求めたりというのは完全な間違いであり、覚悟を決めて更なる投資に走るか、腹を決めてさっさと損失を確定させるかでしょう。この円高は、いずれ更に進むこととなると見ており、タイミングを見て決済しておかないと傷口は広がる一方と言うことになるでしょう。

 基本的に世界の物価は上昇しているのですから、円高は悪ではなく、むしろ好感すべきもので、庶民が何とか生活できているのは円高のおかげであると言っても良いぐらいなのです。この状況で円安ならば、庶民の生活は既に破綻しているかも知れません。また、先にも述べましたが、円高だって企業は何とかやってしまうのです。輸入物価は上昇の一途ですから、悪いと言い切っては駄目なのです。

 株価はいずれ上がるでしょう。しかし、高値で買い付いた個人の整理が付くまでは、ちょっとお休みするかと思います。場合によってはきついお仕置きもあるかも知れませんが、それを乗り越えれば、再度の上昇が楽しめるでしょう。その後に予想される混乱の日のために、しっかりと準備をしていこうではありませんか。先を見据える力さえあれば、きっと多くの困難を乗り越えていけることでしょう。

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