少し前にもレポートしたことですが、安易な為替予想の元に購入した、為替のデリバティブ商品で損失を出している企業が続出しており、一つの社会問題になっているのですが、行政がそうした企業へ対し特例融資をするようにという指導が大手銀行に出されました。

 確かに大きな問題でありましょうし、そうした商品を買わねば融資を停止するなどという脅しを含めた販売も行われていたようですし、多くの企業は被害者であるようにも思います。しかし、メリットがあると判断したからこその投資であるはずで、全くメリットがないと感じたならば、そうした商品は買わなかったはずなのです。

 実際、予想外の円高になったからこうした巨額の損失が出ているのですが、円安になっていたら大きな利益を手にしていたことになるのです。問題の発端は、あまりに無知な企業に、悪意か無知かは知りませんが、銀行などがそうした危険な商品を売りつけたことですが、ちょっとした知識があればこんな酷い目には遭わずに済んだはずなのです。

 そもそもですが、相場と言うのは自己責任であり、その世界で得た利益も、損失も、全て自分のものであるのです。例え売りつけられたのだとしても、少なからずと欲があったからそうした商品を購入したのであり、無欲であればそんなものを買う訳がないのです。それを、行政が指導して助けるなんて事は、どう考えてもおかしいのです。

 おそらく、農協や地方公共団体などもこうした商品を購入し、巨額の損失を出しておりますので、そうしたところの損失を補填するための布石では?としか思えないのですが、何とも酷い話であります。相場の世界で出た損失を、国民に押しつけるのですからね・・・。これほど酷い話はないと言えるでしょう。

 ちなみに、為替の見通しですが、超目先は円高ですが、基本はボックスで、しばし大きな動きはないと見ます。そして、QE3の話が出るまでは、米の景気回復を材料にやや円安傾向になるかとは思いますが、QE2で終わりにしては経済は失速する可能性が高いので、いずれはQE3となる可能性が高いでしょう。そうなると、更に円高は進み、どこかで臨界点が来ることでしょう。超目先と中長期では流れが異なりますので、そうした流れを常に最新の材料で修正しながら、ベストのポジションをとっていくべきと考えます。

 こんな時に長期の見通しが必要になる為替絡みのデリバティブ商品を買うなんて事は、正直言って考えられない事でありますが、例え買うとしてもそれは自己責任でやってもらいたいところです。プロ並みの知識を持つ必要はないとしても、そうした商品を買おうというのでれば、それに匹敵した知識が必要になるのです。そして、その努力が惜しまれるなら、そんなものには手を出さないことです。

 今更遅いかも知れませんが、今後も金融商品はさらに複雑になっていくことでしょう。誰もあなたのお金を増やそうなって思っていない!みんな自分の給料が欲しいだけ!預かったあなたのお金がどうなろうと、何とも思わないのです。上手くいけば更に預かれるし、上手くいかなかったら次を探す・・・。ただ、それだけなのです。自己責任をしっかりと認識し、楽しく投資活動をしていきましょう。

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