昨日、破綻すらも懸念されるポルトガルの国債への入札が堅調だったことが好感され、世界中の株価が上昇しました。微力ではありますが、日本もアイルランド国債を1000億円ほど買うと発表しており、こうした動きも支援材料になったと言えるでしょう。

 しかし、いくら入札が堅調だったとか、日本が資金を供給だとかと言っても、あれほど問題になっていた信用問題が、たったこれだけで解決するものでしょうか?誰も問題が解決したとは思っていないでしょうし、おそらくはこれで大丈夫!というよりも、もしかしたら大丈夫かもしれない!?程度の材料でしかなく、ここで買いに行ったのは非常に勇気のある先進的な思考の持ち主であると言えるでしょう。

 ただ、どうしてそんなにも先進的になれるのか?と聞かれれば、やはり有り余るマネーがそうさせるのでしょう。米のQE2の実施によりばらまかれたマネーが、投資先を求めて世界中を彷徨っているのです。そして、ひとたびこうして強気になれそうな材料が出れば、一気に投資資金として株式市場やコモディティ市場に流れ込んでいくのです。

 その結果として、数字としては出てきていないのですが、PIIGS各国の株式市場では5%を超える上昇を見せる企業が続出したようですし、株価の上昇は明るいニュースであることは確かなのですが、その陰ではコーンも大豆も高値を更新し、小麦も引き続き高値圏の推移ですし、原油も直近高値に接近しましたし、金もまた高値圏のもみ合い継続であります。

 これはもう、間違いなくインフレを表しており、日本政府は早急にデフレ思考を転換し、インフレに耐えられる国作りをしなくてはならないのですが、相変わらず内閣改造だとか、小沢がどうだとか、危機感ゼロの愚かどもとしか言いようがありません。危機感があるのは自分の選挙結果ぐらいであり、国の未来に思いを馳せている政治家は一握りしかいないというのが現状でしょう。何とも嘆かわしい限りですが、我々投資家は、政治家に頼らずとも資産を防衛できるというメリットがあります。

 もちろんですが、むやみに行動すれば防衛どころか自殺行為となりますが、世の動きを把握し、欲張りすぎなければ防衛ぐらいはそれ程難しいことではないといえます。ただ、どうしても時間と共に防衛は厳しくなります。例えば、定期預金や積み立て保険よりもゴールドを買うべきとしてきましたが、そうしたレポートを作成してからゴールドは2割以上も値上がりしてしまっているのです。更に上はあると見ておりますが、明らかに時間と共に有利さはなくなっているのです。

 間違いなくカネは余っているので、あくまでも強気での対処が良い結果を生むと見ますが、欲にまみれた取引は身の破滅をもたらします。実力と覚悟にあった取引をし、今後の世の混乱を乗り切って行くべきでしょう。

 残念ながら、カネをばらまいて経済が回復する訳がなく、今後は世界中で格差が広がり、先を見据えた行動を取れた人だけが生き残る事でしょう。振り回されず、欲に駆られず、冷静に行動出来るかが、分かれ目となるのではないでしょうか。

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