目先の相場に関係のない話でありますが、やはり将来的には影響してくる問題ですし、新聞も連日この話題を大きく取り上げておりますので、相場からの視点でこの問題を考えてみたいと思います。

 自由貿易協定については、特別解説する必要はないと考えますが、お互いに関税をなくせば、お互いに何らかの被害は被る事となるのですが、そもそも鉱工業が活発ではない新興国は、農産品を安く輸出できるというメリットだけがあるようにも見えますので、鉱工業が中心に日本は農家だけが被害を被る形となるでしょうから、あまりにも不平等でありそうな気はします。

 ただ、米も参加を表明しておりますし、新興国にも世界一の大規模農業を営む米の安い穀物が流れ込む事になる訳で、世界中で農業の淘汰も行われるということになるのでは、と考えることも出来ますが、世界は最終的に関税を撤廃する方向へ動いていく可能性が高く、それでも尚TPPは進んでいくのだろうという感じがします。

 日本の農家は大騒ぎの状態でありますが、これは確かに多くの農家にとって死活問題となるかと思いますが、日本を支えているのは農業以外に従事する労働力であり、1割にも満たない農業を保護しても、国は成り立たないというのが現状なのです。

 農家の皆様には申し訳ない話ですが、農家の保護を止めれば、極端な言い方をすれば、日本は再建する可能性も出てきてしまうのです。

 また、確かに安い農産品に押されれば、農家は被害を被るかもしれませんが、そもそも後継者不足で衰退の一途を辿っており、後10年もすれば自然と消えてしまう農家も沢山あるのです。これを、どうしても守らなくてはならないか?となれば、残念ながらその答えはNOなのです。

 ただ、現実的に考えて、いくら外国の農産品が安いとしても、国産の農産品が消えてなくなるか?と聞かれたら、これは間違いなくNOであります。少なくとも私は国産の米を食べ続けたいと思っておりますし、野菜も極力国産品を食べたいと考えております。そのように考える国民も多いのではないでしょうか?幸いお店では産地が表示されておりますので、嘘さえなければ消費者は選ぶことが出来るのです。

 今よりは厳しくなるかも知れませんが、日本の復活のためには、今は農家に泣いてもらうしかないとしか言いようがありません。一国ではなく、あくまでも世界とつながって生きていくのであれば、これはもう避けられない道でしょう。辛い選択でありますし、この選択が出来る国会議員は居ないような気がしますが、ここで農家を守れば、間違いなく日本は孤立してしまうでしょうし、その内大多数の企業がその影響を受けてくることになるでしょう。目先はそれ程気にする事ではありませんが、良い判断をしないと、後々大きな痛手となる事でしょう。

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