週末にG20が終わったのですが、今後も景気を回復させる為には金融緩和をすると断言している米国が、通貨安競争はしないと云い、更にはこれ以上のドル安は望まないとも云っておりました。あくまでも現実はドルの増刷であり、これを止めれば米経済は更に落ち込むでしょうから、おそらくはこの流れは当分変わりようがないと見られますので、どう考えてもドル安は当分進み続ける事になるでしょう。

 ただ、現実問題として取引にドルを使用している新興国が、この急激なドル安に悲鳴を上げ始めており、米が自国経済を繁栄させるためにドルを発行し続ければ、ますますドルの価値は落ちる訳で、いくら自国のためとはいえ、これでは基軸通貨としての威厳がなさ過ぎるという事にもなりますが、この威厳を保つために取った行動が米の口先介入です。

 ドル安は望まないだとか、通貨安競争はよろしくないだとか、具体的に何をするのか等は全く示さず、しかも自分のところは更にドルを発行するという恐ろしいまでの暴君ぶりなのですが、日銀や日本政府と違って口先介入でもある程度の効果が出てしまうのが米の凄いところです。

 これは、世界一位の圧倒的軍事力が成せる技とでもいいましょうか。逆らえば空母は派遣されるし、潜水艦は出て来るしで、ある意味これだけでドルの価値を保っていると云っても過言ではないのですが、例え軍事力が背景だとしてもそれが通貨に対する安心感になるのであれば、それはそれで結構なことでありましょう。

 しかし、最終的な保証が軍事力で成されるとしても、湯水のごとくドルを発行し続けられれば、その価値を保つのは不可能な訳です。だからこそ口先介入をしたのでしょうけれども、日本のそれよりは長持ちするとしても、その効果もいずれなくなってしまうと見るべきです。

 結局、増え続けるマネーは何をもたらすのか?その答えは明白で、これはインフレをもたらすのですが、日本はドル安によって円高になっているために鈍感なのだとは思いますが、世界は既にインフレに突入しているのです。20年もデフレに苦しんでいる日本を見て、これではダメだと多くの先進国は認識している訳で、デフレにならない様にする為には、素早い金融緩和が必要という認識であるのです。

 そして、日本以外の先進国はデフレに至るのを阻止することに成功していると見て良いのですが、既にゼロ金利に至ってしまっている日本は、更に思い切った策を出さない限りは同じ道を辿ることは出来ませんし、それが世界の株価に対して非常に出遅れてしまっている要因になっていると云えるのです。

 では、このまま日本株は上がらずに終わるのか?という事になるのですが、そう思っているのは個人投資家位なもので、外資は買い越し姿勢でありますし、日銀もまた5兆円の買い取り枠でREITやETFを買うとしておりますし、明らかに買い勢力の方が強くなりつつあるのです。

 先駆した株を追いかけるなら、出遅れた株を買いたいという流れになるのは当然ですし、マネーはまだまだ増やされていくのです。確かに相場は弱く見えるかも知れませんが、ここで弱気になってきてもどうにもなりやしないのです。世界の動向を見据え、勝つための行動を取っていきましょう。

 誰が何といおうとも、結局マネーは当分の間は増え続けるのです。そして、世界は確実にインフレへと進んで行っているのですから、そこで株を手放そうだとか、売ろうだとかいうのはどう考えても間違いなのです。弱気なコメントで株価が下げている内はチャンスですが、いずれそうしたチャンスも終わってしまうし、ものによっては既に買えない水準まで上昇してしまっているのです。

 まだまだ買える銘柄がある内に、早く目を覚ますべきでしょう。

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