NYはほぼ変わらずですが、この値段での変わらずというのは、強いとしか言いようがありませんが、見ての通り金融緩和期待であり、ドルの全面安も進んでおります。ここまで円高という表現を使ってしまっておりましたが、意味は同じでも雰囲気は完全にドル安であるので、今後は円高ではなく、ドル安と表現させて頂きます。この方がより雰囲気をつかみやすいかと思いますので、些細な事ではありますが、雰囲気は大事ですからね。

 さて、昨日のNYの中身なのですが、住宅の差し押さえは書類の不備だとか、精査せずにサインしていただとか、何ともよく分からない理由で差し押さえがストップしている事に対する懸念で、銀行株を中心に売りが出た格好です。おそらくではあるのですが、余りに差し押さえの件数が多すぎて、銀行が差し押さえを何とか止めたいという状況に至っているのではないでしょうか。一ヶ月ぐらい前は、このままでは差し押さえが多すぎて大変な事になるという情報が入っておりましたし、それが査定の不備だとか、そんな理由で増えていたなどという事はほぼ考えられないのです。

 何故故に住宅が差し押さえられるのか?それは、当然の事ではあるのですが、この高い失業率が物語っているのです。失業率がほぼ10%で、就職諦め組を入れた未就業者数は20%をも超えるのでは?といわれるぐらい米の雇用は荒れているのです。この状況で住宅ローンが払えるはずもなく、それこそ書類の不備があろうとも急いで売却せねばならない状態であるはずなのです。差し押さえを止めたところで収入がない人にはローンを払い続ける事は不可能なのです。

 とりあえずですが、失業率が改善しない限り、住宅の差し押さえが減る事はないはずです。その様な状況でありますから、銀行としては何とか差し押さえ件数を抑えないと、せっかく中古住宅の価格が上がってきているのに、それを破壊してしまう可能性が出て来ますし、本当のところを言ってしまえば混乱は必至なので、ここは書類の不備が・・・などと言って場をごまかすといった感じでしょうか。

 とにかく、余り良い状況とはいえない訳があるという事になりますが、それでも金融緩和期待は高まる一方であり、相場は完全に金融相場という事になってきております。景気が悪い故に金融緩和であり、金融緩和が故に株高。最初に景気が悪いという前提があるため、素人には買えない相場であり、単に買わないだけなら良いのですが、素人に毛が生えたような投資家がカラ売りを入れるという何とも悲惨な状況となりつつあります。

 この相場のカラ売りは、いずれ上昇の為の燃料として使われる事となるだけと見ておくべきでしょう。確かにドル安で輸出は不利ですが、安いのはドルだけであり、他の通貨は揃って高いのですから、特別不利益が急拡大している訳でもないのです。

 まあ、これだけのドル安になれば、不安が増幅しても仕方がないとは思いますが、この空気が読めないならば株式投資なんぞやらない方がマシでありましょう。

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