悪いが故に金融緩和しかない!という米の影響で、世界中の通貨が対ドルで上昇しているのですが、比較的内容の良い円は買われる一方であり、政府が示していた1ドル82円の防衛ラインは既に突破されてしまいました。観念したのかどうかは分かりませんが、今のところ為替に介入する気配は見せておりませんし、もはや82円防衛ライン発言はなかった事のようになっております。

 先日の急激な為替変動局面は、経済界からの圧力もあったでしょうし、マスコミがこぞって円高は日本にとってマイナスだと報じましたから、危機感を煽られて多くの人が円高は不味いと感じ、煽られた政府も82円が防衛ラインだなどと日和った事を言ってしまったのだとは思いますので、このままなかった事にしてしまった方が正常であるということも言えるでしょう。

 為替への直接介入という手段による防衛は、単に時間稼ぎにしかならず、もしも本当に円高を阻止したいのだとすれば、時間稼ぎをしている内に新たな政策を打たなくてはならないでしょう。それは、例えば日銀の国債買い入れ枠を大幅に増やす議員立法を成立させるとか、その位大胆な事をやらなくてはならないでしょう。

 ただ、世界を見れば分かると思いますが、米があまりに無茶な事をしているので、どの通貨も揃って上昇しているというのが現状であり、ここで一緒になって通貨安競争をやっていても仕方がないだろうという感じはします。本来やるべき事は、海外投資の加速をサポートする法案を成立させる事でしょう。海外投資を加速させる事により、円の価値が下がるという方法が最も無難で、価値ある結果を残せる可能性が高い手段でありましょう。それこそ、円高を利用してGEを買収にかかるとか、あり得ない程大胆な事をやれるようにすべきと考えます。

 まあ、いずれもやれそうもありませんし、現実はこの円高がどこまで進むかを観察していくしかないのですが、世界はかなりの確率で酷いインフレに見舞われるか、既に見舞われている状態でありますので、実は円高の方が全体的なメリットは大きいと考える方が妥当であるとも言えるのです。

 ご存じの方も多いかとは思いますが、金や銀などは完全に高値圏でありますし、原油もまた高い位置でのもみ合いが続いておりますし、小麦やコーンなどの穀物市場もまた最高値を更新している状態なのです。多くの穀物、エネルギーを輸入に頼る我々にとって、円高は本当に不利益なのでしょうか?確かに輸出企業は目先苦しい思いをするでしょうけれども、高い原材料を輸入する事を考えたならば、デメリットばかりでもないというのが現実でしょう。

 目先は古い習慣から円高=輸出企業売りという行動に走る傾向にあるかとは思いますが、そろそろ目を覚ますべき時なのではないでしょうか。見ての通り確実に世界はインフレに突入して行っており、今後は更に米の金融緩和が後押ししますので、更にこのインフレは進むと見るべきでありましょう。

 株の方は、なかなかインフレ状態にはならないでしょうし、輸出企業は円高に弱いという感覚がしばらく続くと思いますので、いずれは上がるにしても目先は面白くない動きが続くかも知れません。ならば円高メリットを受ける銘柄を探し出し、しかも不況に強く、更に言えば何らかの思惑が働く銘柄を選んで投資をすると良いという事になるでしょう。何も穴株を探す必要はなく、とにかくこの条件にあった銘柄を探せばよいのです。

 狙いを絞って投資すれば、こんな相場でも利益を取っていける事でしょう。今は嘆く相場ではなく、わくわくすべき相場なのです。今は秋なので、雨後のキノコとでも言いましょうか。タケノコのように簡単には見つけられませんが、ポイントを抑えて探し歩けば立派なキノコが収穫できる事でしょう。

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