為替が再度83円台に入ってきました。82円を防衛ラインと公言している為、敵の攻撃目標は明確であるだけでなく、使える金額も30兆円程度とばれておりますので、もはや戦闘というよりは籠城戦であります。兵糧が尽きれば降伏しかない訳ですが、降伏前に援軍が来れば・・・。まあ、これは無理でしょう。ただ、新たな作戦で巻き返しを図る事は出来なくもない訳で、堀も城壁もないような籠城戦ではありますが、既に手を尽くした訳ではないのです。

 何をするかは政治家次第であるわけですが、とりあえず数兆円程度の小出し政策しか実行出来ないようですと、これは間違いなく何の効果も得られません。日本の悪い癖は、何でも小出しにして事態を悪化させる事です。これを改めない事には、どうしたってこの状況を抜け出す事は出来ないのです。

 大した悪さも出来ない様な弱い菌も、少量の抗生物質に抵抗する力を付け、更には他の抗生物質にも力を付け、終いにはどんな抗生物質も効かない多剤耐性菌となってしまうのです。日本のデフレとは、正にこの状態であり、抗生物質の開発に1000兆円近いお金を使っても、何の効果もなかったといっても過言ではありません。主に自民党がこうした失敗を繰り返して来たのですが、民主党は更に小出しにして行こうとしておりますので、悪い部分が更に強調されてしまう様な感じであるのが残念なところです。

 正直言って、この円高ですが、介入で止めるのは不可能です。米は更に金融緩和を進めようとしておりますし、日本も同じような事をしようとしても、次は国債の格下げが待っています。これだけドルを刷り続けている米が格下げされないのに、どうして日本が?とは思いますが、理不尽ではあるとしても、それが現実であります。この様な状態でありますので、力業の介入でどうにか出来る訳がなく、円高を止めたいのであれば知恵が必要なのです。

 まあ、世界の物価は上昇しておりますし、輸入物価は円高によって抑制されておりますし、円高は自国の通貨に価値があるという事の表れなのですから、円高の内に外国の有望資産を買いに行くとか、そうした動きに出るチャンスでもある訳です。政治はそうした動きをサポートするだけで、必然的に円高を防げるという事にもなるのです。

 投機筋の仕掛けで実力以上に円高が進みそうだとか、そういう局面は黙って介入するなどして、急激な動きを抑えたりというのは必要と思いますが、明らかに円高になる理由が存在している時に介入しても無駄であるのは確かなのです。まあ、その後に続く手があるのであれば、こうした時間稼ぎも無駄ではないとなるのですけどね・・・。

 手が残されていると思うならばドル買い。介入以外に手はないと思うならばドル売り。さあ、日本政府はどこまで賢いのでしょうね・・・。いい加減本気でやってくれませんと、負債ばかりが積み上がる悲惨な結末しか見えて来ないという事になってしまうでしょう。

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