TVコマーシャルでも有名な、あの武富士が会社更生法の申請となりました。グレーゾーンの金利で荒稼ぎしていた時代は、もの凄く景気が良かった訳ですが、グレーゾーンは認めないという法律に変わったというか、裁判所がそう判断したところから一気に流れは変わり、取りすぎた利息は返せという判断が下され、おまけに年収の三分の一までという融資の総量規制がとどめを刺したようです。

 気の毒と言えば気の毒ではあるのですが、そもそもグレーゾーンの金利で操業していた訳ですから、こうしたリスクは当然の様にあった訳です。本来ならば巨額の政治献金などでグレーがブラックになるのを防いで来たのでしょうけれども、時代の流れはそれを許さなかったという事がいえます。

 幾ら無担保とはいえ、年利29.6%は余りに暴利・・・。武富士には、正義の鉄槌が下ったという事になる訳で、特別同情の念も湧いたりもしませんが、上場企業が倒産するという事は、多くの株主に迷惑をかける行為であり、見切れなかった投資家や企業の自己責任とはいえ、株主に対しては多少の同情の余地はあるかと思います。

 一見単なる倒産に見えますし、同社だけの問題と思われる方も多いかとは思いますが、1996年に同社を上場させた主幹事の野村證券や、当時の東証にも問題があるのは明らかであるのです。何せ違法との判断は下されていなかったのですが、グレーゾーンの金利で操業している企業を優良企業として上場させて、野村も東証も巨額の利益を得ているのです。違法だと認定されていないだけで、合法だともされていない事業でボロもうけしている会社を上場させて、自分たちもボロもうけする・・・。この行為に違法性はないのでしょうか?

 あくまでも私個人の意見でありますが、最初から違法の可能性がある会社を上場させた野村と東証の両者には、それ相当の責任があると考えます。まあ、この両者が裁かれる事はないのでしょうね・・・。

 倒産となってしまった武富士ですが、倒産の最大の原因は銀行がバックに付かなかったという点ではないでしょうか。多くの大手ノンバンクは銀行傘下になり、何とか生きながらえておりますが、同社には銀行が付きませんでしたからね・・・。まあ、企業の背景を考えれば付かないのも当たり前かとも思いますが、同社以外にも、諸々の事情で銀行がバックに付かないノンバンクはあるのです。おそらくではありますが、このままではこちらも厳しいと考えても良いのかも知れません。

 まあ、このような会社はなくなった方が世のためでありますし、日本の為でもあります。真の悪はこんな会社をも利用して利益を得ようというところでありますが、このような会社がなければ発生しない悪とも言えるでしょう。ノンバンク以外にも怪しい企業を多数上場させておりますし、本当に取り締まるべきは上場させる側の様に思いますが、国民生活により大きい影響を及ぼすこうした不良ノンバンクは早期に淘汰されるべきでありましょう。

 そして、いずれはこうした会社を上場させ続け、巨額の利益を貪ってきたところも裁かれる日が来るでしょう。天網恢々疎にして漏らさず。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。