小幅とはいえ昨夜のNYは50ドルほどの続伸となりましたが、事前に色々と話が出ている通り、今夜発表される失業率はかなり厳しい数字になるだろうとの見方が強いといえるでしょう。FRBは日銀ほど愚かな発言はしないと思うので、これまた事前に色々と話が出ているように、失業率を見て利下げをするとか、色々と手を打ってくることとなるでしょう。

 相場は、政策の催促から、実行を前提とした折り込み状態へと変化しており、むしろ失業率が改善されていた場合は相場が反落してしまいかねない状況であるといえるでしょう。悪いのは分かっているし、それに対する対策も分かっているといった感じで、この材料で新たな動きが出て来る様には思わないのですが、それはあくまでもNY市場の話であり、東京株式市場に関していえば、ちょっと事情は変わってくる可能性が高いといえそうです。

 先日、必要最低限の政策が、政府と日銀から発表されており、あの時点ではあれで精一杯でありますし、あれ以上の事をする必要はなかったと思いますが、それは、あくまでも今夜のFRBの動きに対応するための余力を残しておくためという話が前提であります。発表当時は、これ程に現政権が揺らぐような事態が起こるとは思っておらず、FRBの動きにも対処出来るだろうとは考えていたのですが、同じ党内でありながら、こうも考えが違う二人が激突という事になってしまっておりますので、どう考えても官僚は動ける訳がなく、必要な政策が出る可能性は相当低くなってしまったといえるのではないでしょうか。

 ちなみにですが、日銀はもっと先に先手を打つべきであり、先日の利下げの発表などは遅すぎるのです。ここまで遅くしてしまったのならば、あの時点ではあれが精一杯だろうという判断であり、全般的には後手後手で評価は低いとしかいいようがありません。

 今日の午前の東京株式市場は、単純にNYの動きを見て続伸した状態でありますが、明日からはNYが三連休でありますし、相場の本質は利下げの有無によるところでありますので、手を打てない可能性が高い日本市場が素直に反発しているのはどう見ても違和感があるのです。政治がこんな状況でも手が打てるというのであれば納得も行きますが、どう考えても14日の代表選辺りまでは政治空白という事になるでしょうし、このタイミングを狙って仕掛けは入りやすいと見るべきでしょう。

 とりあえず、三連休を前にこの高い状況が続くのかどうか?まあ、目先はともかく、小沢後までも織り込もうとするならば、上と見ても良いのですが、どのみちこの程度に為替も株価もいるならば、思い切った策は打ち出せないでしょう。大きな上昇の前には、必ず大きな下げはつきものです。ということは、このまま上昇してもたかが知れているという事になりますので、慌てて買う必要はないという事になるでしょう。

 色々と予想外の出来事が起こっておりますので、なかなか先行きを見るのが難しいのですが、小沢関連銘柄と噂されるような銘柄が急上昇したりと、本来の株式市場っぽい動きも見られたりしております。最近は規制が早く、これもまた潰されるのかもしれませんが、本当に株式市場を活性化させたいならば、こうした動きはもう少し放置してあげるべきでありましょう。

 大量にカラ売りを入れれば、いずれ売り規制が入り下落するという売りに有利な状況を作り出している事を理解していない当局の問題ではあるのですが、その辺に気づき始めていれば、こうした銘柄を軸に相場も変わるかも知れません。

 まあ、とにかく今日の動きを見守りましょう。下手をすれば週明けは大変な状況になってしまうので、今は様子を見るしかないはずなのですけどね・・・。本格的に出動するのは、動きがもっと見えてきてからでも遅くはありません。ただ、確実に大きなチャンスが迫っていると見ておりますので、このチャンスを逃すようなことがあってはなりません。

 このままで日本は大丈夫なのか?それは、当然大丈夫ではありません。分かっている人も居るとは思うのですけどね・・・。とにかく、変わるように願うしかないのが辛いところであります。 今はとても難しい相場だと思います。私自身も未経験の複雑さであり、苦労させられておりますが、今後の動きは大分鮮明に見えてきております。狙うべき銘柄は既に選定しておりますので、後はタイミングを待つばかりという事になるでしょう。詳しくはメンバー専用で取り上げます。

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