また、海外メディアを見ているとよく分かるのですが、小沢氏は相当不評であります。中国にとってはかなり親密な人物であり、今後の世界経済の構造を見るならば、欧米と仲良くするよりは中国と仲良くした方が得でしょう。しかし、そんな損得勘定だけで、欧米との関係を悪化させても良い訳がないのです。
今回のフィナンシャルタイムズの社説は、本当に酷い書きようで、The wrong man for Japan(日本にとって間違った男)というタイトルで、それはもう凄い書かれようです。アメリカ人のことを「単細胞」と言った小沢が、首相にでもなったとしたら、2006年に退陣した小泉ぐらい、日本の興味深い首相にはなるだろうが、とんだ大惨事にもなるだろう。等々、完全にこき下ろした状態となっておりましたが、自分たちの悪さを棚に上げて良く書くなとは思いつつも、全くその通りだと頷かずにもいられませんでした。
小沢氏の本心はどこにあるのか?これは全てマスコミが伝えてきていることですので、正直言ってその中身は全く分かりませんが、少なくとも政治資金問題などを抱えた人物が、明確な白を証明できない限り、日本人は許すはずもないのです。こんな誰にでも分かるような心理を、どうして一流の政治家が読み取れないのか?私はこの点が不思議でならないのですが一つだけ納得が行く理由があるとするならば、ダメ日本を演出して円安を作り出そうとしているのか?と言う点です。
今回の円高は、なんだかんだいっても米発の欧米の問題であり、勝手に財政を悪化させ続け、相対的に円が買われてしまっている事によって起こっているのですから、欧米の問題を解決させるか、日本を同じ水準まで痛めつけない限りはこの円高は解消できないのです。ともなれば、日本はごたごたが続くと見せた方が円売りの圧力も出て来る訳で、その辺を狙っての出馬騒動であるとするならば、少しは切れるかな?という気もしますし、こうした騒動が円買いの加速を抑えている可能性もあるかとは思うのです。ですから、三者会談で無帳票決着を探るなんて事になってくると、円も再度買われたりするのです。
まあ、政府と日銀の策が出ましたから、材料出尽くし感もあるにはあるので、どちらが影響しているとも言いがたいのですが、ないとも言い切れない話かと思います。
民主党も気の毒と言えば気の毒で、例え自民党政権が続いていたとしても、解決なんかできていないはずなのです。自民党員だって、もしかしたら今頃政権を担ってなくて良かったと、胸をなで下ろしているかも知れません。そのぐらい酷い状況なのです。
ただ、ここまで色々とダメな部分が目立っていた民主党ですが、昨日の政府と日銀の会見を見ていると、ちょっと変わりそうな雰囲気は見えておりました。今日は相場は反落しておりますが、これは計算ずくではないでしょうか?何が?という点は後日レポートしたいと思いますが、新たな展開へ向けて空気が変化してきたように感じるのです。ここで方向を見誤ると、大きな損失となるのではないでしょうか。
これ以外にも突っ込みどころが満載の民主党ですが、その辺は寄せ集め政党なのだから仕方がないと、ある程度は割り切って行くしかないでしょうし、目先これ以上荒れられても誰も得などしないのです。菅首相もこのままではいけないと思っているはずですし、ここはお手並み拝見としても良い場面ではないでしょうか。メディアと一緒に騒いでいても儲かりやしませんからね・・・。
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