白川日銀総裁は、今日から5日間の日程で米のカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムに出席するために渡米しますし、野田財務相は28日に北京で開く日中ハイレベル経済対話に出席する予定なのですが、円高と株安が進む中で危機感が足りないという意見もあるようですが、今や海外でも携帯電話が使える時代ですし、情報はよほどの田舎にでも行かない限り簡単に手に入るのです。遊びに行くというのであれば危機感が足りないといわれても仕方ないとしても、大事な会合に出席するというのは非常に大切なことではないでしょうか。

 そもそも、日銀や財務省が空になる訳ではありませんし、あくまでもそのトップがちょっと席を外すというだけの話なのです。こんな事に目くじらを立てる様な人は、人間が小さいとしかいいようがありません。

 今回、日銀も財務相も、やっと強めのメッセージを発しました。極端な為替の変動には円売りも辞さない!なかなか良い発言であり、日銀も財務相もこうでなくてはいけないと思いましたが、その前日までの間抜けな発言の数々を思えば、チャラにもほど遠い感じはしますでの、こういった感情を持って見れば、こんな大事な時に海外出張なんて危機感が足らん!という話にもなるのかも知れません。

 実際問題として、政策を実行しなくてはならない局面ともなれば、日銀総裁がどこにいようが、財務相がどこにいようが関係ないのです。マスコミはどこにでもついて行きますし、どこでも携帯電話で必要な情報を集めることができるのです。

 また、言動を見ていれば分かることですが、彼らは間違いなく相場師ではありません。為替も株も相場であり、相場というのは資本と資本のぶつかり合いであり、いわば戦争のようなものなのです。普通の勉強をしてきた人にこの世界のことが分かるはずもなく、だからこそ20年もの間バブル崩壊から立ち直れずにいるといっても過言ではないでしょう。

 そんな彼らが、相場を注意深く見守ると発言しておりますが、どのレベルの事を注意深くというのかは分かりませんが、少なくとも株価ボードを眺めていても何の決断もできない事でしょう。だったら、注意深く見守る仕事はプロに任せて、自分たちは海外で情報収集や意見交換をしてくれば良いのです。

 今回の危機感のある発言により、今日明日位は相場も落ち着くと見ておりますが、結局は手をこまねいている内に為替が80円台を割るとか、そんな局面が来るように感じております。結局、そこまで行かなければ何もできないだろうなとしか思えないのです。どう見ても彼らは相場師ではありませんから、この動きでは行動は起こせないでしょう。本当ならばもっと早い段階で行動を起こしておかなくてはならないはずだったのですが、行動は今のところ起こしておりませんからね・・・。

 とりあえず、市場には最低限のメッセージは出しましたし、それは必要最低限の事であり、流れを変えるためにはこうした口先だけの介入ではどうにもならないところまで来ているのです。まあ、この急激な円高も、株安もヘッジファンドを中心とした仕掛けである可能性が高いので、どこまでも円高に・・・と思ってはいけませんし、必ず反対売買をしてくるタイミングは来るのです。

 ここまで来れば、それもあと少しだろうなと思いますし、もしかすると日銀や財務相はヘッジファンドの反対売買の流れに乗せて政策を実行させようというのかも知れません。まあ、そこまでの才能があるかは微妙ですが、ここまで来させてしまったのならば、それもまた有りなのかも知れません。

 何にしても波乱はもうしばらく続きそうな感じがしてなりません。

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