昨夜のNYダウは39ドルほど下げて小幅安の状態ですが、CMEの下げは少々きつく9045円程度となっておりました。政府も日銀も策らしい策が出せておりませんので、相場はそれを催促するような形での下げとなる可能性が高まっております。先日の日銀の30兆円の資金供給が迅速に発表されていれば、今頃は多少落ち着いてくれたはずとは思いますが、やはり言い訳が欲しいと見た方が良さそうで、ボーダーラインがどこなのかは分かりませんが、政府や日銀が決めている水準までは下げていく事になる可能性が高くなったといえるでしょう。

 何とも後手後手で悲しい状況ではあるのですが、とりあえず日銀はやれるだけの事はやっている様にも思いますし、30兆円の話からも分かる通り、更に手を打とうという姿勢は見えなくもないのです。そもそも、財政政策は財務省の仕事であり、日銀の仕事ではないのですから、あまり日銀をいじめてもいけないだろうとも思えるのです。どうもマスコミが日銀日銀と報道するので、私も若干洗脳されていたようですが、冷静に考えれば日銀はそれなりにやるべき事をやっているなと感じました。

 これに対しての政府の行動ですが、証券優遇税制を3年延期するだとか、小手先以下の何の役にも立たない政策ばかりであります。日銀が30兆円の資金供給案を出したのを止めているのも、おそらくは政府であろうし、ねじれ国会の為に弱味を見せられないという事ではあるのかも知れませんが、報道されているのは9月の代表選挙がどうだとか、3年後は衆参W選挙で、それまでは解散しないだとか、為替も株価も経済も全く関係ないところの話ばかりであります。本当に残念な事ではあるのですが、民主党の危機管理能力はゼロに等しいと言わざるを得ません。

 こんなにも酷い報道内容はマスコミの能力不足が原因の罪か?それとも、その様に報道させている政府の罪かは分かりませんが、今の報道を見ていると大事なことを見落としてしまう可能性が高いという事がいえそうですので、特に注意して報道内容を整理していく必要があるでしょう。とりあえず、民主の代表選だとか、小沢がどうしただとか、そんな報道に耳を傾ける必要はありません。

 ちなみにですが、ドル、ユーロ、ポンドはどれもここ1年ほどで通貨供給量がどれも2倍程度から3倍程度までに増やされておりますが、日本の円はほとんど増やされていないのです。日米の金利差の縮小がドル売りを加速させているという表現が多いのですが、その背景にはこうした通貨政策もあるということを知っておくべきでしょう。

 こんなにもデフレが進んでいるのですから、日本も通貨供給量を増やせば良いはずですし、先日の日銀の30兆円の資金供給案というのは、微力ではありますが、通貨供給量が増えますので、非常に理にかなった政策なのです。是非とも実行して欲しいところではありますが、やはり微力であることも確かです。本来ならば、ここは100兆円は必要でしょう。本当は政治家がそういう判断をし、市場を活性化させるべきなのですが、民主党にその能力がない可能性が高いのが残念でなりません。

 ただ、株価は止まる気配を見せませんし、このままくだらない手しか打てないようでは崩落は間違いなしでしょう。いくらどうにもならない民主党だとしても、必ずやボーダーラインはあるはずなのです。余りに頼りないので、本当は逃げ出したい位の気持ちなのですが、それ程下値は深くないと見ております。まあ、ここから225で500円ぐらいは下がるかも知れませんが、その間に何かしらの対策は出されてくる事でしょう。

 そのタイミングが読みにくく、常にそれを探っている状態なのですが、本当に煮え切らない保身ばかりを考える人たちの為、なかなかそれが見えてこないのが辛いところですが、必ずや変化の時は来るでしょうし、それはそんなに遠い未来ではないと考えます。

 まあ、9月はMSQなので、後2週間は相当荒れる可能性がありますので、目先の動きで殺されない様にだけはしておかなくてはならないでしょう。

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