今、インフレとデフレどちらですか?と聞かれたならば、多くの人はデフレだと答えるでしょうし、実際にデフレであるとも思います。確かにデフレの象徴である長期金利は下落の一途でありますし、疑う余地はないと思ったりもするのですが、その一方でインフレの象徴である金価格や原油価格は上昇基調であるのです。ということは、単にデフレだと決めつけてはいけない状況なのではないか?という疑問も湧きます。

 これは、各政府が発行する通貨が大量に供給され、その大多数が集まる銀行がそれを融資に回さず、国債の購入やヘッジファンドを迂回して金や原油などの商品に投資されているから起こっている事なので、起こっている事自体は特に不思議ということでもありません。溢れたマネーが国債や商品を買っている・・・ただそれだけの事なのです。

 しかし、金利の下落はデフレの象徴であり、商品の高騰はインフレの象徴なのです。金利動向と商品価格動向を指標とした場合、今はインフレとデフレどちらなのか?そして、これから先はどうなるのか?という疑問が湧いてきます。

 ここで株価の動向を見てましょう。株というのは商品的な価値もありつつ、デフレによって収益が落ち込めば株価も下がるというインフレ、デフレのどちらもが影響しあう面白い存在なのですが、日本の株価は円が独り勝ちの状況であるため、輸出が主である企業の収益は悪化傾向であり、当然株価も上昇できないということになります。

 しかし、諸外国の株価は底値はすっかり脱しており、大幅上昇とまでは行っておりませんが、溢れたマネーは確実に株価も押し上げる状態となっているのです。為替さえ落ち着けば、日本株にも資金が流れ込んできてもおかしくありませんし、とにかく為替を落ち着かせるために全力で手を打っていかねばならないところでありましょう。

 ところで、今は国債も商品も値上がりしている状況ではありますが、一歩間違えれば大量の資金供給をしている政府の財政に疑問符がつく事になりますし、何かをきっかけに国債が売られるような局面になりますと、特にゴールドはさらに値上がりすることとなるでしょう。

 すでにゴールドは高い!と思われる方も多いかもしれませんが、まだまだこんな値段だとも言えるのです。目先の動きに惑わされず、現金代わりにゴールドを持つ位の感覚でいれば、いざインフレに傾いた時に大いに役立つことでしょう。

 また、今は円高もあってデフレだと感じる方が多いかと思うのですが、何らかの政策が上手く行き、円安に誘導できたとするならば、原油価格や小麦の価格が急騰しておりますので、それらの影響をまともに受ける結果にもなります。

 正直な話、何が最善であるのかは誰にもわからない事でありましょう。円高は消去法の結果であるとしても、今のところ世界で一番信頼のおける通貨であるのは確かなのです。答えは分かりませんが、円高を是正する方法よりも、円高を利用する方法を考える方が有益かもしれません。

 まあ、今は円安=株高の方が分かりやすいですし、急激に円が高くなりすぎておりますので、何としてでも円高を是正する方向で動くべきでしょう。そして、動きが出る日もそう遠くはないのではないでしょうか。あらゆることを予測し、新局面にも対応して行けるようにしたいものです。

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