お人好しというか、バカというかは分からないのですが、84円台に進んだ為替を見て、政府と日銀は好ましくない状況だといった内容の声明を出しましたが、その内容は為替の動向を注意深く観察するというようなものでありました。普段は特別注意していないのでしょうか?少なくとも投資家は毎日注意深く観察していると思いますが、彼らのいう注意深くとはどの程度のものなのでしょうか?少なくとも、注意深く観察をしていたならば、ここまでドルが売られる前に何らかの手段を講じていたはずでありますし、やはり注意深い観察はしていなかったのだろうと推測されます。

 円高は本来国益であるとは思うのですが、日本の最大の病巣であるデフレを助長しますし、何より急激な円高では企業も対応しきれないのです。だからこそ政府や日銀も危機感を露わにしてきているのだとは思いますが、本気で円高を止めようというのであれば、そこで必要なのは口先ではありません。

 単独で為替に介入しても効果は限定的だとか、確かにその通りだとは思うのですが、為替というのは相場の世界であり、それは計算してどうこうなる世界ではないのです。相場の世界というのは、ある意味賭け事の世界であり、間違いなく駆け引きが必要な世界なのです。学者が何を机上で計算しようとも、それが助けになったとしても、それだけで勝利をつかむことは出来ないのです。

 もし、本気で円高を阻止しなくては!と思うのであれば、声明など一切出さず、黙って円売り介入でもすれば良いのです。どこが売ってるのか分からないが、どうも円売りが止まらない・・・。いったい誰が売っているんだ!?もしや日銀か!?と、思惑が飛び交っても、政府は知らん顔をする。この位で丁度良いはずです。相場の世界において、口先介入なんてものは、何の意味もありやしないのです。

 管総理大臣が財務大臣の時に、為替は95円ぐらいが望ましいと発言し、一時はその値段まで円が急落しましたが、管は口先だけだと理解されると、あっという間に円高は進行してしまいました。そして、今や85円をも割り込むという事態に至っているのです。 →ranking

 そして、再度の口先介入でありますから、ここでどうにも出来ないという事が露呈してしまうと、これは再度の円高局面が訪れることになるでしょう。どこかでは介入するかも知れないが、介入されるまでは試してみよう・・・。そんな動きになっても何ら不思議ではないのです。

 首相が相場のことをあまり知らなくても良く、ならば財務大臣を相場通にし、日銀総裁もまた駆け引きの出来る気合いと根性のある人物にすれば、少々首相が相場の事が苦手でも問題はないはずなのです。そろいも揃ってみんなが相場音痴では、本当に洒落にもならないのです。少なくとも、相場の動きを見て慌てて口先介入するような状態では、とてもこの円高を乗り切ることは出来ないでしょうね・・・。

 完全な手遅れではないと思いますし、ある程度の痛みをこらえるならば、打つ手がないという状態ではないはずなのです。全体的、そして将来的利益を考え、本当にすべきことを迅速に行って頂きたい。本当にすべきことをしていれば、必ずや奇跡も起こることでしょう。

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