企業や家計の資金需要が減退しているのに加え、銀行が融資によるリスクを取ることが出来ないという状況に至っており、銀行に余ったマネーが低リスクとされる国債へ流入している様です。結果として日米欧の国債は過去最高額まで買われており、特に日米の国債価格は金利を見ても分かると思うのですが、完全に高止まりの状況であります。リスク資産と言われる株価は上がらなくても、低リスクと言われる国債は限界まで買われていると言っても過言ではないでしょう。

 当然の話であるのですが、限界まで買われたのがその後どうなるか?これは、間違いなく売られる局面が来ます。まあ、国債の発行は続くと思いますので、しばらくは限界まで買っているとしても、更に売り物が政府から出てくる訳ですから、値段は高いところで止まっている事でしょう。

 しかし、こうして銀行に国債が貯まり続けると、ソブリンリスクが増大し始めると連鎖的に銀行が窮地に追い込まれてしまう為、この傾向に警鐘をならす動きが出始めておりますが、余りにもっともな話でありますが、警鐘を鳴らしたところで景気回復以外に解決策がない事は最初から分かっているはずのことであり、そんな警鐘は無意味どころか、百害あって一利なしであります。 →ranking

 そもそも金融機関がこうした国債の保有を減らし、民間へ融資しようという正常な動きになったとしたら、たちまち国債は下落に転じる事となるのです。国の債務がそれ程大きくないならば問題はないことなのですが、日米欧の借金は酷い状態になっておりますので、金利の上昇は確実にその国の財政を破壊することになるでしょう。

 銀行は企業や家計への融資をするのが仕事であり、多くの銀行はこの業務を放棄しているのですから、もはやそんなものに意味はないという見方も出来なくもないのですが、企業や家計を支える代わりに国を支えているのが今の銀行なのです。銀行を擁護する訳ではありませんが、これだけ国がマネーをばらまいておいて、銀行にマネーが滞留しているなどというのはおかしな話なのです。

 大量に国債を発行し始めた時からこうなることは分かっていたし、こうならなければ国はとっくに破産しているのです。怖い話ではありますが、こんな事に目を向けさせて恐怖を煽るなら、少しでも景気が良くなる様な努力をすべきであります。まあ、ここまで財政が悪化すると、相当痛みの伴う政策が必要となりますので、不安は煽らなくてはなりませんけどね・・・。それにしても、どうにもならない事を一般に向けて大々的に訴えても、それに大きな意味はないだろうとしか言いようがありません。

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