先週の話ですが、オバマ大統領が米雇用統計に言及し、今回の民間の雇用の増加は良いという演説を行いました。そして、民間の雇用が18万人増から24万人増になるという予測も流れ、ゴールドマンは全体の雇用は50万人増から60万人増へと上方修正まで出しました。当然誰もが期待する内容であり、株価も上昇して然るべきといった感じであるのですが、結局出てきた民間の雇用増加は僅か4万人という事で、市場は一気に失望に包まれる事となりました。

 民間の予測が単に外れたという事であれば、それは単にそれを読めなかった投資家の問題であると思うのですが、米の大統領の発言が現実と大幅に違うというのも投資家の問題であるのでしょうか?自己責任の世界であり、こんな事もあり得るという事で無理はしないようにはしているのですが、これは余りに酷い話ではないでしょうか。

 特に酷いと思われるのはゴールドマンとオバマ氏との関係です。見ての通りオバマ氏の側近にはゴールドマン出身者が多く、ゴールドマンとオバマ氏の関係は蜜月であることは確かなのです。そして、ロビー活動という贈収賄以外の何物でもない様な活動を通じ、オバマ氏はゴールドマンの都合の良い様な発言をしているとしか思えません。

 今回の急落の少し前に、雇用統計予測を上方修正したゴールドマンですが、その裏ではプットオプションを大量に買っていたという報告が出ており、てっきり買い戻しかと思われたのですが、どうやらこれは売り仕掛けの準備だったのではないかという答えに行き着きました。元々ゴールドマンとオバマ氏との結びつきについては疑問を抱いておりましたが、ここまであからさまな事をやってくるとは思いませんでした。 →ranking

 今、私の予測は目先上昇という事にしているのですが、その上昇幅は決して大きい物ではありませんでした。そして、先週末には多くのアナリストが同じような予想を出し始めたのですが、主流となってきたシステムトレード系のファンドにとって必要なのは値幅であるため、市場が荒れてくれた方が利益を出しやすいのです。上値はそれほどないと判断したならば、不安をあおって下の値幅を確保しようという判断になってもおかしくはありません。

 週末からの材料を振り返って見てもらうと分かるのですが、まずは問題となっている雇用統計ですが、別に雇用が悪化した訳ではなく、予想よりも低いとはいえしっかりと雇用は増えているのです。期待を高め過ぎたのでこんなに売られる結果になっておりますが、良くなっている物にたいして相場が更に売られるというのはおかしな話なのです。

 また、ハンガリーの問題ですが、最初はギリシャ同様に・・・と話していたのに、今度はそこまでは酷くないと発言したりで、相場を混乱させたいだけという感じが色濃く出ております。

 どうでしょう?どこかに新たな悪材料はありますでしょうか?煽られて乱高下はしておりますが、実は大きな変化などありやしないのです。単に悪く感じる材料にスポットを当てて不安を煽っているだけなのです。問題は、ここに米の大統領であるオバマ氏までもが荷担していた可能性が高いという事です。

 ゴールドマンとオバマ氏の関係については、あくまでも予測に過ぎず、証拠を握っている訳ではありません。ただ、あまりに疑い深い事実が多すぎるのです。今月はこれ以上株価が下落すると非常に危険な状況になっていきますし、本気で相場を壊そうという動きはまだ見られないと見ております。少々想定外の出来事は起こりましたが、相場が転換している可能性は高いと思います。少なくともここから売って大きく取れる相場ではないと思いますので、ここでやれることは限られているという事になるでしょう。

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