この一ヶ月世界の多くの市場で株が売られ、日本株も1万1000円から一ヶ月の間に9400円を割るところまで一気に売られてしまいました。それは、ここまで無視してきた不安な部分にスポットが当たり、本当にこのままでよいのか?という恐怖に市場が包まれてしまった結果といえるでしょう。

 特に今回の下げの主役であったギリシャ問題ですが、こんな状態になったのはこの一ヶ月という訳ではありませんし、半年も前から予想されていた通りの事が起こっているだけであり、何のサプライズもない事であるのです。そして、日本ですが、普天間問題がグダグダになってしまい、鳩山連立政権が崩壊となった訳ですが、いずれはこうなるだろうというのは政権発足直後から見て取れた事であり、サプライズでも何でもないのです。

 さて、悪い意味でのサブライズは特にないという状況ですが、下げる理由もないのか?と聞かれたならば、そういう訳でもありません。例えば、世界中で実行されている国債の増発と、買い取りでありますが、日本、アメリカに続いて、ついにECBも同じ事を始めてしまいました。金融安定化のためには仕方ないという判断だと思いますが、国債買い取りは禁断の果実であり、目先は良くても最終的には身を滅ぼす最悪の手段であります。

 また、国内に目を向けると、今や小学生でも国が国民の預貯金を利用して国債を買う原資にしているという事を知っている状態で、多くの国民がもはや日本はパンク状態だと気づいているという事です。20年もこんな無茶な生活をしてきたためか、それでも円を売ろうという行動に出ている人は極少数派であるようですが、いずれ多くの国民が円から逃げ出す日が来るのではないでしょうか。今は安定しているとしても、今後も安定していく為には、皆が預金を取り崩さないという約束が必要なのです。

 私は1年以上も前から定期預金などの余剰資金は、ゴールドに振り向けるべきとしてきましたが、世界中で国債が増発されていけば、必ずお金の価値は落ちるとの判断であり、利息のないゴールドでも、利息分以上のキャピタルが得られるだろうとの判断でありました。結果として、ゴールドは見ての通りの上昇となり、勇気を持って預金をゴールドに振り向けた人たちは、大きな喜びを味わっております。まあ、それと同時に経済の行方に対しての不安も大きくはなっている様です。何せゴールドの上昇というのは、世界の不安の表れであるのですからね・・・。

 ちなみに、このゴールドの価格の上昇ですが、ジョージ・ソロスと共にヘッジファンドを組んで一世を風靡した投資家ジム・ロジャースですが、ゴールドの価格は向こう10年は上がり続けるだろう。ユーロは崩壊してなくなるだろうというコメントを出しておりました。 →ranking

 ゴールドの予測ですが、目先の上げ下げはあるでしょうけれども、確かに10年位は上げ続けてもおかしくないですし、期間はともかく価格的にはまだまだ目標の半値にも至っていない可能性が高いかと思います。一年前に比べたら遙かに高い水準ではありますが、まだまだ買う価値は残っているのではないでしょうか。

 ユーロに関しては、少なくとも退場国がでたりとか、いろいろと変化はあるかと思いますが、なくなりはしないような気がします。ただ、いろいろな事が絡んでいるので、この判断は非常に難しいところであり、今は判断を下さずに様子を見るべき時ではないでしょうか。

 さて、どう見てもあまり良い状況ではありませんが、株はやっぱり売るべきなのでしょうか?ここまで悪いのですから、売っておけばいずれは取れそうですし、それもまた悪くはない判断だとは思うのですが、株の世界はそう単純ではありません。それでも買わなくてはならない時は買うべきであり、勝負すべき時は勝負すべきなのです。今、株を買う理由については、またの機会にレポートしたいと思います。

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