日本証券業協会は、26日に証券会社の顧客が暴力団などの反社会的勢力であるかどうかの判断を、警察庁から組員情報の提供を受ける事により迅速に判断し、株式市場を浄化すると発表しました。

 反社会的勢力の締め出しは今に始まった訳ではなく、しばらく前からこうした動きがあるので一昔前からすれば随分クリーンになったように見える株式市場ですが、実は反社会的勢力などが株式市場に求めている物が変わったというだけの話であり、クリーンになったか?と聞かれたならば、全くクリーンにはなっていないとしか言いようがありません。

 昔は仕手戦だとかで、いろいろな資金が入り乱れ、ある意味活気のある相場があった訳ですが、仕手戦の後にはどうにもならないような被害者が続出し、しかもその仕手戦には反社会的勢力などの資金が入っているとなれば、それは締めだそうという事にはなります。切った張ったの世界でクリーンも何もないような気はしますし、普通の証券会社だってかなり汚い事をしますので、反社会的勢力の排除などというのは個人的には意味のない事ではあると思っているのですが、とにかく締め付けて来ましたので表立って仕手戦などはやれなくなりましたし、ぱっと見た目は株式市場の浄化作戦は成功しているかのように見えます。

 また、今回の発表でダメ出しにも見えなくもないのですが、実は反社会的勢力の求める物が変わっただけで全くクリーンになってはおらず、むしろどこにどんな資金が入っているかが分かりにくくなっているので、見方によっては前より酷い状況といえるかも知れません。

 元々はこういった反社会的資金は仕手戦などで儲ける事を目的として売買を繰り返してきていたのですが、今はマネーロンダリングの為に株式市場を使っているだけで、ここで利益を出そうという事ではないのです。もちろんその手法は巧妙であり、見た目だけでの判断は非常に難しいといえるでしょう。 →ranking

 その手法をざっくり説明しますと、ここに汚いお金があるとします。これを浄化するために、いくつもの裏口座(暴力団関係者ではない)を用意し、品薄の株を仕込ませます。これをA口座としましょう。そして、仕込み終わったところでやはり裏口座Bからその株を大幅に買い上がり、仕込ませておいたA口座を利食いさせます。すると、結局その株は急落するので、元のB口座は大損となるのですが、A口座では大きな利益が出ます。汚いお金は株式市場を通じてマネーロンダリングが成立となるのです。

 これらの口座の全てが反社会的組織の口座ではないので、いくら警察庁に照会したところで発見するのは不可能なのです。本気で取り締まるなら、もっと徹底的にやったらよいと思いますが、裏では政治資金もこんなマネーロンダリングをやっている様ですし、本気でやったら困る先生も沢山出てきてしまうでしょう。

 結局、犯罪が起こってそれを取り締まる法律やらを作ってを繰り返しているのですが、はっきり言って反社会的組織というのは取り締まる側よりも数段上手であり、先を読む力はある意味官僚なんかの上を行っているのです。無駄とまでは言いませんが、こんなイタチごっこを続けていても大した意味などないのです。力を入れるべきところはもっと別なところではないでしょうか。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。