危機を乗り切るためという名目で、ユーロ圏を中心に世界は更なる資金供給を決めました。ギリシャというもはや破綻しているといっても過言ではない国に対し、既に買ってしまっているギリシャ国債が紙くずになるのを恐れてか、ユーロの敗北を認めたくないからなのか、どう考えても理にかなわない資金供給という選択をしてしまいました。

 既に破綻状態である国に対し、お金をいくらつぎ込んだところでどうにかなる訳がないのですが、これによりギリシャの財政危機が完全にユーロの財政危機に発展したのは間違いのない事実でありましょう。まあ、ユーロという単一通貨を採用している国々ですし、都合が悪くなれば切るのか!?それはそれでユーロ全体に不信任感が出てしまいますので、助けない訳にも行かないとも思うのですが、そもそもゴールドマンが絡んだ不正会計でユーロ入りした可能性が高い国でありますから、体よく追い出す理由がない訳でもないのです。

 何とも愚かな選択ではあるとは思うのですが、そう選択されたのであれば、その結果として出てくる動きを予測し、投資活動をして行かねばならず、もはや愚かかどうかは関係のない事になるのですが、この愚かな行動は後に大事件として降りかかってくる事となるはずですので、決して忘れてはなりません。

 ゴールドの価格を見て頂くと分かると思うのですが、こうしてギリシャに対して資金供給をすると決め、株価も下落をやめて反転上昇し始めているのですが、ゴールドはすっかり高値を更新し始めているのです。これは、通貨へ対する不信任感があるからといって良く、誰もこの資金供給で危機が去ったとは思っていないという事が、ゴールドの価格に映し出されているという事になるでしょう。

 また、もう一つ忘れてはいけないのは、世界の株価がどうしてここまで上昇してきたのか?という事です。これは、確かに景気が回復してきているという事もいえるとは思うのですが、世界中で実施されている金融緩和と巨額の資金供給が世界中へ散らばり、金融資産を膨張させているのです。ゴールドの価格もまた、そうした資金が流れ込んでいますし、単に通貨への不安だけという訳ではないのです。ゴールドの上昇は、通貨への信用不安と金融緩和が相乗効果で支えられているという事になるでしょう。 →ranking

 そして、株の方ですが、先日の米の1000ドル以上の急落劇があったり、世界同時株安があったりで、投資心理は非常に冷えているのですが、世界的な金融緩和と資金供給の流れに変化はなく、むしろユーロの支援を見ても分かるとおりなのですが、更にマネーが各市場に投入される状態が続いているといっても過言ではないのです。投資心理は冷えていても、上昇圧力は日に日に高まっている状態であるといっても過言ではないのです。

 今、あまり注目している人は多くないのですが、ファンドの6月末の解約分に対する売りが45日ルールというものに則って出されております。これが意外と相場を押さえ込んでいる状態なのですが、そのピークは今週いっぱい程度であり、売り一巡後は再度買いに転じる可能性が高いと見ております。弱い時に一緒に弱気になっていても儲かるはずもなく、こうして嫌な場面こそ積極的に攻めていくべきなのではないかと思います。

 ただ、先にも書きましたが、最終的には崩壊に向かうはずですので、単純に何でも買えば良いという訳でもありません。バランス良く、上手く対処して行って下さい。

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