かれこれ1年近くなる話しですが、リーマンショックの後始末の為に主流となってきた世界中での金融緩和による通貨価値の下落と、経済危機によるソブリンリスクの増大を懸念し、現金の代わりにゴールドを持つべきというレポートを発行し続けてきました。そして、昨日はゴールドが急騰して新高値を更新する事となったので、あくまでも含み益ではあるのですが、銀行に円を預けておくよりは何倍も素晴らしい気持ちになれている事でしょう。

 ゴールドというと、お金持ちの人が隠し資産として持ったりする物とお考えになる方も多いかもしれませんが、これはあくまでも地政学的に侵略されにくい日本人的な考え方であり、侵略が繰り返されてきたヨーロッパやアジアの様な大陸育ちの人にとっては、現金よりも信頼できる物であったりします。何せ侵略されて政府が転覆すれば、通貨など何の価値もなくなってしまうのです。いざとなればゴールドを持って他国に逃げ、逃避先で両替すれば良いだけの事なのです。ですから、侵略などの危機以外にも、こうしてソブリンリスクが高まれば、必然的にゴールドは買われる事となるのです。

 今回のユーロ圏による支援基金の材料により、ひとまずはギリシャ危機は下火になるかと思いますし、株価もこの材料を機に一気に反発してきておりますが、ゴールドは高値を更新するという事になってきているのです。これは、多くの人がこの支援に対して懐疑的な気持ちで見ているという事の現れでもあるといえますし、危機は回避されたのではなく、あくまでも先送りされただけなのですから、この動きはかなり正確に世の中の情勢を捉えている様に思います。

 ただ、ここで見誤ってはいけない事は、こうして新たな資金供給がなされるという決定がなされたという事は、金融緩和は当分続くという事になるのです。先月辺りまで何度も登場していた金融の出口などという物は、もはやどこにも存在しない物となったといっても過言ではありません。

 そして、こうして金融緩和が続き、危機を先送りして行く姿勢が続くという事は、有り余ったマネーが株式市場を突き動かすという事です。そして、当然ゴールドの相場にもそうした資金が流れ込みますから、ソブリンリスクの増加と相まって、ゴールド相場は思った以上に値上がりしていくという事になると見ているのです。

 それでも価格が上下するゴールドを現金の代わりなんて・・・。という考えもあるかも知れませんが、円はそんなに安全ですか?そして、銀行が我々の預金を投資している日本国債もそんなに安全ですか?今は未だ大丈夫かも知れませんが、今年度末には借金の総額は900兆円に乗っている事でしょう。そろそろ財政再建の話もしなくてはならない状態ですから、場合によっては日本もソブリンリスクが増大して行く事になりかねないのです。 →ranking

 そして、危ないとなってからでの行動では時既に遅しなのです。取り付け騒ぎは前触れはあるとしても、ある日突然にやってくる可能性が高いのです。危機に巻き込まれる前に備えておかなくてはならないという事になるでしょう。

 もし、ゴールドを買いたいと思ったならば、田中貴金属や三菱マテリアルに行って現物を買うというのも手ではあるのですが、どの道換金せねば利用できない訳ですし、保管料を払って預けるか、自宅に金庫でも置いて保管するかというあまり効率的ではない方法は選択したくないところです。そこで、私がお勧めするのはコード1326のSPDRゴールドという銘柄が上場されているのですが、これはゴールドの値動きに連動した債権でありますので、ご自身で現物のゴールドを買わなくても同じ効果が得られるという事になります。

 ただ、問題はあまりに気軽に売買出来るため、せっかく買っても直ぐに利食いしてしまう可能性が高いという事がいえます。あくまでも現金の代わりに持つという目的でありますし、来るべきソブリンリスクへのヘッジでありますので、細かい売買はマイナス効果と成りかねないのです。そう考えると、保管料を払ってでも貴金属店で購入した方が正解かも知れませんけどね・・・。

 目先は急激に上昇しておりますので、押し目が入る可能性もあるかとは思いますが、目先の上下運動にばかり目を奪われるのではなく、大きな流れの中での姿勢を大切にして投資すべき物かと思いますので、多少の上下運動は無視して仕込んでいくと良いかも知れません。

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