ドルベースで消えた出遅れ感

 先進国で唯一株価がマイナスであった日経平均株価ですが、先月末からの急上昇により一気にプラス圏に躍り出てきました。終値ベースでは年初来高値を更新し、更にドルベースで見ればかなり大きな上昇となっておりますので、最近まで言われてきた出遅れ感はもはや存在しないと言っても良いでしょう。

 この上昇は、正直申しまして完全に予想外でありました。相場だからこんな場面もあるだろうという想定はしておりましたが、予想外というのは精神的にも資金的にも苦しいものですが、どうしてこれほどまでに上昇してくる事が出来たのでしょうか? → ranking

 まず、根本にあるのは過剰流動性であります。ゼロ金利で米が大量にお金をばら撒き、ヨーロッパもまた低金利でお金をばら撒いておりますし、中国もまた大量のお金をばら撒いております。中国は黒字で、借金なしでばら撒いている状態ではあるのですが、それが引き起こしているのは紛れもないバブルであります。一般庶民までもが不動産投資にのめりこんでいるのですから、これが崩壊した時のショックは相当大きなものとなる事でしょう・・・。ただ、現在はバブルの真っ最中であり、それが世界の株価などへ上昇圧力として影響していると見て良いと考えております。崩壊するまでは強力な買い圧力として存在し続けるかと思います。

 さて、他に何か上昇圧力はあるのでしょうか?色々と言われている材料はあるのですが、私にはどれも買い材料としては乏しいとしか言い様がなく、世界にあるのはこの過剰流動性だけであり、後はそこから派生してきている材料に過ぎないと思っております。日本がバブル崩壊から20年間もの時間とカネを無駄にしたのは、今、正に、世界が実行している事をやっていたからなのです。 → ranking

 今度は国内に目を向けましょう。この政治で企業が収益を上げられるようになりますか?そして、景気が回復すると思いますか?7兆円程度の経済対策で何か変わりますか?残念ながら無理です・・・としか言い様がありません。そもそも外資に頼って経済を復興させてきたのに、その主たる国米が転んでしまっているのです。その様な状態で、どうして株が上がるというのでしょう・・・。ただ、現実には株価は上昇しました。中身を分析して行くと、そんなバカな!というような内容に近いものがあるのですが、こんなバカな事はいつまでも続くはずもないというのが最終的な答えです。

 未だ裏技が残ってますし、もしかしたら更なる上昇もあるのかもしれません。しかし、私はそれでも見通しに変更を加えるつもりはありません。何をやろうとも無理なものは無理なのでして、いつかは嘘もばれるのです。予想外の事が起こったとしても、それは相場なのだから想定内の事なのです。 → ranking

 相場で利益を出そうという事は、カネを使った戦いに参加して、誰かを負かさなくてはならないのです。売りも買いもみんな必死なのですから、全てが思い通りに行くわけもないのです。思惑と違う動きをした時に、それがどれ程のものなのかを考え、それにあわせた行動をとれる者だけが生き残っていくのではないでしょうか。

 この相場、日経平均が上昇しているので私の様に先物を売っている人は苦しいと思いますが、同時に個別銘柄を買って苦しくなっている人も居るのです。こんなにも株が上がったかのように見える相場でありますが、決して全面高ではないのです。固執するつもりはありませんが、9100円から1000円以上上がりましたが、ここに感じるものは全くありません。今は自身の考えを貫き通すつもりですが、絶対に勝てるという確信を持っているわけではありません。私も心の片隅では怖さを感じておりますし、もしかしたら負けるかもしれないとも思っております。 → ranking

 ただ、もはや割安感も出遅れ感もないこの東京株式市場が、どこまでも勢いだけで行けるとも思いません。行ってもせいぜい・・・。利益は恐怖の先にある!相場に生きる者の永遠の試練ではないでしょうか。

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