やっぱり金融政策に出口はない

 金利の正常化の話が何度か出ては消えていたのですが、出る度に私は金融政策に出口はないと書き続けてきました。大量に発行された国債と通貨が重石となり、金利を上昇させれば国債の利払いが増加する為、この状況下では金利を正常化させる事は不可能という判断であります。本来ならば金利の上昇は通貨の上昇につながるわけですが、増発されまくった国債により、その方程式は成り立たなくなっているのです。

 そして、世界のマネーはどんな事になっているかと言いますと、少し前までは出口論争が色々とあったわけですが、出口という言葉は殆ど目にしなくなりましたし、今や低金利の長期化が株高を支える大黒柱になってしまっております。ここへ来て、やっと私が書き続けてきたことが証明されつつあるのかといった感じでしょうか。 → ranking

 今の世界の株式市場やコモデティ市場は、低金利とマネーサプライの増加によって上昇しているわけで、いわゆる不況下の株高という状態にあると言えます。ただ、その中でも日本株は下落の一途であり、多くの投資家はこの状況に悲鳴を上げている状態であります。

 景気と株価を連動させるとするならば、世界中で正しい動きをしているのは日本だけだとは思うのですが、この下げの酷さの主因は人口減という大問題を解決出来ない政府への批判だと見ても良いかと思います。出生率は下がる一方であるのに、働けなくなる年寄りは増える一方・・・。これだけでも株価が上がらない理由になると思いますが、そこへ来てこれを解決すべき政府がこの有様です・・・。 → ranking

 発足2ヶ月も経たずに見限るのか!などというお叱りのメールも頂きましたが、この政府を見ていてどれだけ寛容になれとおっしゃるのでしょうか?一番の目玉事業になっている事業仕分けにしてもそうなのですが、95兆円とも言われる国家予算の内たったの3兆円を削る目標すらも達成出来そうもないのです。あまりに目立つ事業の為、売名目的で自分の娘を滑り込ませたりする議員も居ますし、外国人はダメだとか言いながら一番目立っている女性議員の名前は日本人には見えませんけどね・・・。

 まあ、如何に無駄があるかを実感するには良い事業だと思いますが、もっと根本的な改革がない限りは国家予算は膨張する一方であり、国の借金は増える一方でありましょう。IMFの試算によれば、日本は2019年には借金がGDP比で300%に達し、もはやパンク同然の状態になるだろうという事です。政府がこんなことを続けて行くと、株式市場はその間違いが正されるまで下げ続けていくという事になるかと思います。 → ranking

 色々とご意見は頂きますが、株価を見ている立場から言わせてもらえば、今の政府は惨いですね・・。まあ、自民党も酷かったのですが、株価的には何とかしようという動きが感じられましたからね・・・。どちらが良いかの判断は付きませんが、どちらも大して変わらないといったところでしょうか。

 しかし、野党時代に政治とカネの問題を追及し、秘書の所業は議員にも責任があると攻め立てていた鳩山氏ですが、自分も全く同じ事をしているとは・・・。どれだけ脇が甘いのでしょうね・・・。確かにあなたの指示ではないかと思いますが、あなたが訴えていた通り、議員もまた同罪であります。もしかしたらですが、退陣したら悪材料出尽くしで株価は反転するかも知れません。 → ranking

 さて、金融政策に出口はないのは分かったとして、この相場はどこまで続くのでしょうか?低金利が続けば株価はどこまでも上がるのでしょうか?残念ながらそれは有り得ない事であり、必ずどこかで崩壊が起こるはずです。世界中の株価がガタガタと崩れ落ちる時、日本はしっかりと準備をしておかないと、更に恐ろしい下げを経験する事になるかもしれません。

 知的財産しかない無資源国家日本。株価の暴落で起こるのは、唯一の財産である会社が外資に根こそぎ持って行かれるという悲劇です。もはや日本に残るのは観光産業だけ・・・になってしまうかもしれません。そうならない為に必要なのが力強い政府なのですが、前述の通りの有様ですからね・・・。先が思いやられます。 → ranking

 どうか、想定される悪いシナリオが実現しませんように。と、真剣に祈りつつ、最悪のシナリオも想定したポートフォリオを組んでおります。ちなみに、この下げは既に予測済みであります。後は今後の変化や進展を見誤らない事でしょう。

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