ネット記事のタイトルだけを見ていると、リーマン後最大とか、リーマンショックを彷彿とさせるような不安なタイトルや文面が並んでいますが、基本的にこれがリーマンショックのようになることはありません。
そもそも、なんでリーマンショックが起こったのかを皆忘れているのかも知れませんが、あれはAAAの複合債権に少量のジャンク債を混ぜていたのですが、そのジャンク債の部分が暴落を起こしたのです。
そして、AAAの複合債権の多くにこれが混ぜられていたのですが、どの債権にどれだけジャンク債が入っているか分からないという状態になり、これが不安を増幅させて大暴落が起こったのです。
今回の件ですが、これはFRBの急激な利上げの影響が発端で、銀行が大量に保有していた国債の価値が下がったために起こっています。
本来、国債は満期まで持っていれば損はないのですが、預金者がより金利の高いMMFに預け直したり、借金の返済に使うのに預金を引き出すので、引き出しが殺到したら、銀行は国債を満期まで持たずに崩さざる負えないのです。
ただ、考えようによっては満期までの資金繰りができれば損失はないのですから、助けられなくもない話だとは思うのですけどね。
といいますか、FRBがどんどん利上げするというのは最初の利上げから予想できていたはずです。
少なくともヘッジはしておくべきで、経営陣が賢ければこんな損失が出るはずもないのですけどね・・・。
私は債券のプロではないので、詳しいことは分かりませんが、この破綻は多くの銀行に起こりうることだとされていますが、優秀な経営陣がいればあり得ないことだとも思いました。
まあ、きっと巨大資本がSVBを引き受けて、これを再生すると思いますし、この件は大したショックにはならないと見ています。
ただ、米国ならば解決できるでしょうが、問題なのは欧州勢が中国に傾斜しすぎて大変なことになっています。
クレディスイスは30年来の大株主に見限られましたし、ドイツ銀行も相当やばいと何年も前から言われています。
銀行のやばい話は表に出る前に消されて当然であり、出てきてしまっているということは、本当にやばいということになるのです。
特に貸し先の多くが中国系ですからね・・・。
中国が復活する可能性は当面ありませんし、立ち直れる可能性はほとんどないと見ています。
SVBの件はこのまま収束していくと思いますが、欧州系ではもっと酷いことが起こる可能性があります。

また、日本にとっての脅威は韓国の銀行破綻が現実となったときにどれだけの影響が出るかです。
おそらく、韓国は次のFRBの利上げに耐えられません。
0.25%でもやばいですが、0.5%なら連鎖破綻の始まりでしょう。
そして、国家もそのまま破綻することになる。
立ち直るシナリオは見えませんが、あるとすれば日本が手を差し伸べるかどうか。
相変わらず、上から目線で強気で攻めて来ていますし、私なら絶対助けませんけどね。
実は有能かも知れない岸田はいつもの検討作戦で韓国の要求を上手く避けるかも知れません。
韓国を検討で避けたら、岸田は有能ということになりますが、さて・・・。
まあ、何にしても今日も個別重視で良いと思います。
下げている銘柄が多いですし、推奨銘柄も多くは下げていますが、逆行高している銘柄もあります。
狙い目さえ間違わなければまだ買いで大丈夫でしょうし、今のところ控えめながらも強気を継続して良いと見ています。
銘柄を厳選しながら、買いを中心に考えて行けば良いでしょう。
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