ただ、相場全体はウクライナ情勢を見極めたいという向きが強いです。
長引いて喜んでいるのは、劣勢に立たされているバイデンで、上手く立ち回れば11月の中間選挙で大敗するのを避けられるかも知れません。
本当は戦争を起こさせないで、うまくまとめることも出来たのではないかと思うのですが、今のところは戦火が拡大しています。
ただ、流石に11月の中間選挙まで戦争が続くとは思えません。
このまま攻め続ければ、あと数日でキエフは陥落するでしょうし、ウクライナが上手く持ちこたえればロシア軍は資金難で動けなくなります。
ウクライナに資金提供する国はあるとしても、ロシアはないのですから、どの道長く続く戦争ではないと思います。
さらに、ロシア国内では戦争に反対する人が急増していますし、この戦争に勝ったとしても喜ぶ市民は少ないでしょう。
道があるとすれば、中国と手を結び、そこそこ仲の良いインドとも手を結べば、もしかしたら生き残れるかも知れません。
ほぼ有り得ない確率での話になりますが、どんでん返しがあるとすればこの二国がカギを握っていると言えます。

しかしまあ、ロシア国内も相当荒れていますし、プーチンに100万ドルの賞金を懸ける人物が現れました。
https://www.jpost.com/international/article-699098
経済制裁もありますし、面白くないと思っている人は多いと思われます。
昨日も書きましたが、ロシアに勝ちはなくなったのですし、それに気付いている人達が反プーチンの動きを見せて状況を変える可能性はあります。
ただ、こうしている間にも戦闘で人命が失われて行くので、何でも良いから早く終わって欲しいとは思っています。
とは言え、この戦争でもたらされる影響は世界に及びます。
例えば、ウクライナやロシアは小麦の一大産地です。
この多くが作付け不能になるのが目に見えていますので、今年の小麦は確実に不足します。
特にウクライナでは農民も命を落としているでしょうし、戦争が終わったから直ぐに作付け再開とは行かないでしょう。
石油も大変だと思いますが、食料もまた大変な状態になるという事です。
それと、今月末にはドル建てロシア国債の償還があるようですが、これはデフォルトすると見られます。
要するに、国家破綻です。
ウクライナを占領してもカネになる訳ではありませんし、これが世界金融危機の発端になる可能性もあります。
準備はしていたとしても、流石にロシアがデフォルトすれば、その衝撃の吸収は簡単ではないと思っているところです。
どれ程の影響が出てくるのかは分かりませんが、引き続きウクライナ情勢を睨みながら先行きを予測したいと思います。
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