来年3月でテーパリングを終了し、来年中に3度の利上げ予定。
インフレには対応するという前向きな姿勢も良かった思われます。
予想と違う内容を懸念(期待)していた向きが売っていた訳ですが、予想通りだったので買戻しといったところでしょうか。
ですから「これで買いだ!」という事ではないと思います。
この米国株の上昇に連れ高しているのが今日の日本株ですが、米が来年3度の利上げを予定しているのに、日銀は1度もできない可能性が高いのです。
更に政府はコロナでばらまいた金を回収したい財務省の言いなりになる可能性が高く、来春からは増税というワードが増えてくるでしょう。
本当に円安材料が目白押しですね。
まあ、財政規律が良くなるという見方をすれば、増税は円高効果になるのかも知れませんが、ここでの増税は間違いなく景気の腰を折折ります。
日本経済の失われた30年というのは、バブルの処理をダラダラやっている事によるところは大きいのですが、何と言っても増税が一番悪いのです。
一番最悪なのが消費税で、上げる度に景気が悪くなっているのです。
せっかく景気が持ち直して、良い感じになり始めると増税。
このパターン化された最悪の政治によって、日本経済は30年以上も辛酸をなめさせられてきているのです。
米は金利を上げても旺盛な消費に支えられ、株価もしっかりしている状態は続きそうですが、日本はこのままではついて行けません。
今日は連れ高していますが、次第に為替の影響が大きくなり、株価は突き放されるどころか、真逆の動きになりかねないと思っています。
未だに北京オリンピックへの外交的ボイコットですら決められませんが、時期と情勢を見て・・・とか言ってましたが、伸ばせば伸ばすほどに、中共は期待するのです。
外交的ボイコットなんて意味がないとかいう人もいますが、中共に対し「ジェノサイドは許さない!」という態度を明確にすることは非常に大事なことです。
日本の姿勢をはっきりさせることによって、米国も日米首脳会談を受け入れてくれるでしょうし、そこまでできて、初めて株も安心感が出ると思うのです。

もちろん、円安対策もしなくてはなりません。
なんだかんだと言いながらも、日本もインフレになってきていますからね。
原油と食料を抜くとまだという見方もありますが、携帯電話料金の値下げがインフレ率を抑えているので、これを抜いて考えると日本もインフレ警戒が必要になる状態だと思います。
何か理由を見つけて利上げに持って行かないと、金利差の拡大で円安が止まらなくなる可能性が高いのです。
輸出依存度が高い国なら歓迎すべき面もあるのですが、日本の輸出依存度は30%程度ですからね。
エネルギーを輸入に頼っているのですし、やはり円安は行き過ぎれば害悪にしかならないのです。
岸田は何をやりたいのか?何ができるのか?そして何を企んでいるのか?
安倍を酷評する人は多いですが、少なくとも株価を上げる事には成功していますし、やりたいことが分かりやすかったので、投資家としては楽でした。
外資優遇とか、害悪はありましたが、今の様に訳が分からない政権よりは、売買方針を決めやすかったです。
おそらく、長くやらせても岸田はダメです。
経済も株価も混乱するだけで、外資に売り仕掛けの材料を与えるだけでしょう。
そんな訳で、こうして米国に連れ高しているところを買いたいとは思えないのです。
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