225は「熱狂なき高騰」なんて言われていますが、その主たる原因はこうした指数寄与度の高い銘柄だけが買われる相場にあります。
30000円を超えても、喜んでいる人が少ないという、不思議な相場です。
どうしてこんなことになったかと言えば、おそらくは多くの投資家が中途半端に賢くなったからです。
実体経済と乖離しているとか、割高だとか、残念な考え方しかできていないのです。
実体経済がどうであろうが、カネがあれば買いが入るのが株です。
世界中でカネが余っていて、それをどこかで運用しなくてはならないのです。
そして、株価の動向を探る上で重要なのは、やはり外資の動向です。
外資がいつも勝っている訳ではありませんが、強いですからね。
彼らの動きを良く分析しないといけません。
その外資の動向ですが、ここしばらく買い越しで、先週も4000億円ほど買い越していました。
30000円に到達した225ですが、外資は買いまくっている訳です。
もちろん、売っているのは個人が中心で、30000円に到達した辺りで外務員等に聞いた話では、バブルの頃に嵌った銘柄を売却できたと喜んでいる客がいたという話でした。
その客が他の銘柄を買ったのかどうかまでは聞きませんでしたが、高齢投資家は売却して現金にしている人が多いとか。
まあ、故に個人の売り越しが続いているのでしょうが、ここまで来ているのに熱狂できないというのは寂しいものです。
株は自分の買った値段よりも高い値段で誰かに買ってもらわないと利益が出ません。
ですから、今の値段で買うという事は、更に上で買ってくれる誰かがいるという見込みで買うのです。
先週までで買っている外資も、そういう見込みで買っているのでしょう。
過去の例を見れば、外資がどんどん買って行くと個人も遅れて買いついてきました。
そして、いつしか値上がりしなくなり、手詰まり感が出てきます。
そうなる頃には外資は空売りをしていたり、先物やOPで下げ期待のポジションを作っています。
期待感が強くて買った相場なので、信用買い残が溜まっており、外資はこれを投げさせる相場を作る訳です。
そうして下落相場が始まる訳ですが、今は投げにつながる買い残が溜まっていないのです。
この状態で下げトレンドを作るのは難しいのです。
個人は空売りで儲けようとしているのですから、下げトレンドを作っても全く美味しくないのです。
ですから、今は外資はどんどん買い上げて、個人が踏まれるのを期待しているのだと思います。
故に、買い続けても問題なしとの判断なのでしょう。
何処で売ろうかと考えている個人は多いですし、実際に私の周りでも担がれている人が多いのですが、今はまだ買いで考える方が良いとでしょう。
少なくとも、外資が売買動向を変化させるまでは、強気で行けば良いと思っているところです。

さて、先程から急激に225が下げて30000円を割ってきましたが、昨日は後場からの下げだったので日銀は動きませんでしたが、今日は前場から下げていますので、後場には日銀が介入してくるでしょう。
ここのところ、介入の額が減っているので、どこまで影響があるかは分かりませんが、少しは支えになるだろうとは思います。
日銀期待なんて情けない話ですが、日銀は買っても売ってこないのですし、この環境でどうして強気になれないのかが不思議でなりません。
確かに目先は下げる場面もありますが、大きな流れとしては上げが続いていると考える方が無難だと思うのですけどね。
今は調整局面に入った可能性がありますが、そもそもここまで来れば騰がらない方が良いのです。
しばらく、この辺でうろうろしてもらい、材料株が動きやすい環境になるのが個人にとって一番良い形ですからね。
まあ、最近の個人は売る事ばかり考えているみたいですが、この押し目を買いと捉えて行動して行くと良いでしょう。
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