今の株価が一体、何を見ているのかが分からないのです。
カネ余りで、過剰流動性相場である事は確かなのですが、それはあくまでも先々景気が良くなるという希望があってのものなのです。
何の希望もなければ、いくらカネが余っていても相場は上昇しないのです。
カネが余り過ぎて、インフレの抑制が出来なくなれば、景気が悪くても株価は上昇しますが、現時点でそこまで酷い事にはなっておりません。
やはり景気が回復して行くと見て騰がっているのかと思うのですが、これから米中関係が大きく変化する可能性がありますからね。
1937年に大東亜戦争に踏み切った日本が、石油や鉄鋼の輸入を止められるなどして、追い詰められた所謂ABCD包囲網ですが、今の中国はこれと似たように状況にあります。
中国はギブアップするしかないのですが、死ぬまで走り続けるのだと思います。
その結果、再三の警告にも耳を貸さず、明日から香港を中国共産党が統治する事になるでしょう。
酷い戦略で英国が香港を奪い取ったという歴史はあるのですが、その後、香港は民主主義の国として発展する事が出来たのです。
成り立ちは良くなかったとしても、結果的は良かった・・・。
香港の発展が中国全土に民主化と資本主義経済を行き渡らせるのだと、欧米諸国は夢見ていたのですが、結局香港を利用して力を付けた中国共産党が香港を丸呑みする事になったのです。
これほどの力を付けさせたのは民主党のオバマ政権である事に間違いはないのですが、その時の副大統領で悪事の限りを尽くしてきたのがバイデン候補です。
どうして、米国人はこの人物を大統領に選ぼうとしているのか?
本当に愚かだな・・・と個人的には思うのですが、どうもここのところの世論調査は民主党支持者を狙って調査している様なのです。
情報操作もここまで来ると凄いですね。
トランプの反撃は9月29日に予定されている討論会ですかね?
バイデンは痴呆症が始まっているそうで、長文の演説や感情のコントロールが難しくなっているとか?
9月まではトランプ劣勢で苦しそうに見えるかも知れませんが、この討論会の辺りで流れは大きく変わる様に思います。
話が逸れましたが、とにかく民主化すると思っていた中国は共産党の力が更に増してしまったのです。
そして、本日6月30日が香港の民主政治の終了の日です。
明日7月1日も平穏無事なのでしょうか?

香港は曲がりなりにも民主主義だという事が、香港ドルの存在意義だったのです。
しかし、共産化すれば、香港ドルは裏付けが無くなるのです。
世界2位の経済大国の中国ですが、人民元は国際取引では利用されません。
誰も元を信じていないからですが、それでも国際取引が出来ていたのは香港ドルに交換してから取引していたからです。
しかし、それが今後無くなっていくのです。
そんな馬鹿な・・・と思うかも知れませんが、香港が共産化したら香港ドルは無くなるでしょう。
そして、中国との貿易は今までの様には行かなくなるのです。
本当に大変な事が起ころうとしているのですが、どうも相場はそんな事を考えてもいない・・・。
私が考え過ぎなのでしょうかね?
ただ、米国は香港を共産化したら中国を制裁すると言っているのです。
言ったのに、やらなかったら政権支持率は落ちる可能性が高い。
大統領選挙の前にそんな事をするでしょうか?
世論調査は嘘だとしても、更に落ち込めばメディアは喜んで煽ってくるでしょうし、そんな弱みは見せないと思うのですけどね。
まあ、いくら考えても米国がどうするのかは分かりません。
ですから、今は株高状態ですが、慎重に見極めたいと思っているところです。
基本は買い姿勢ですし、押し目は強気なのですが、香港最後の日は大人しく相場を見守りたいと思っているところです。
そして、明日以降米国の反応を確認してから、本格的に再開させたいと思います。
米中がどうなろうと関係ない銘柄もありますし、これで大荒れになって売られるならば買いチャンスですからね。
少なくとも、香港が終わって世界が良くなるとは思えません。
今日は高いのですが、ここで慌てて買いに行く必要はないでしょう。
動きを見極めて、押し目で買うのが最善の判断だと思います。
とにかく、今日明日は無理をせずに様子見。
7月は面白くなる可能性の高い銘柄がありますし、どうせならここで売られるような相場になっても良いでしょう。
下げたところから買うのが最も儲かりますからね。
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