原油の暴落には驚きましたね。

まず、原油のマイナス価格をも想定してシステムが構築されているのは凄いですね。

商品市場に関しては詳しい事は分からないのですが、原油先物がマイナス圏に沈んだのです。

という事は、お金をやるから買ってくれ状態であり、原油は廃棄物という事になってしまいます。

詳細については省略させて頂きますが、簡単には解説しておきます。

商品先物は、実際にその商品を買う業者が取り引きしているケースがあるのですが、買うつもりで先物を買っていたが、在庫を保管するスペースが無く、このまま買ってしまうと在庫を保管できないために投げ売りしたという事なのだと思われます。

WTIの原油先物は米オクラホマで現物の引き渡しが生じ、石油を保管するタンクがなく保管料金が跳ね上がっているそうです。

また、最初から買うつもりが無いところが値幅だけを目的に買っていたが、結局値下がりで投げ売りも出たのでしょう。

今回の下落で商社などは相当な損害が出ているのではないかと思うのですけどね・・・。

後日、あの時の下落で・・・という悲惨な数字がどこかの決算で出てきそうな気がしてなりません。

まあ、ともかく今回の問題の発端は、コロナなのです。

コロナの影響で世界中で原油の需要が大きく落ち込み、在庫が溢れてしまった。

価格が下がっても、減産せずに量で稼ごうとしていたサウジでしたが、流石にマイナスで売っては話になりません。

ですから、今後は生産調整をしなくてはならないでしょうし、原油価格が更に下がるとは思えませんが、大きく値上がりすることも無いでしょう。

そして、何より問題なのは、サウジ、ロシア、その他産油国は生き残る事が出来るのか。

米は産油国とはいえ、色々な産業がありますが、原油頼みのサウジやロシアは持ちこたえられないのではないかと思うのですけどね・・・。

経済の世界地図は塗り替わると思っていますが、いずれは、ある程度需要は戻るのです。

どんなにコロナが猛威を振るったとしても、2年もすれば落ち着く可能性が高いですからね。

ただ、その時までに経済的に生き残っていないと、復活の波に乗れなくなってしまうのです。

世界を見ると脱落する国がいくつ出るのか・・・という状況です。

ただ、日本に関しては大きな心配はしておりません。

そもそも、コロナによる死者が爆発的に増えておりませんし、今のところは問題ないレベルです。

感染者数も検査件数を何倍にも増やしているにもかかわらず、減少傾向にはありますし、ここのところの意識向上でおそらくは感染爆発も防げるでしょう。

そして、基本内需が中心の国なので、鎖国状態で経済を持ち直す事も可能です。

もちろん、消費税の減税は必要だと思いますが、とにかく何とかなるとは思います。

しかし、やはり問題は海外です。

ロックダウンなどの涙ぐましい努力をしている国は多いのですが、ちょっと気を抜けば感染爆発は避けられません。

ブラジルの様に割り切って経済活動を再開すれば、逆に活路は見えるとは思うのですが、そこまで割り切れる国が果たしてどれ程あるのか。

おそらくは先進国程割り切れないのではないかと思うのです。




さて、そんな状況で今後の世界の景気ですが、おそらくば2年は回復できない・・・。

とりあえず、日本株は下落すれば日銀が買って来るので暴落はし難いです。

しかし、下げ基調になる可能性が高いと思います。

一握りの銘柄のコロナ関連や、景気に負けない銘柄の買いを中心としつつ、見込みのない銘柄の空売りも考えなくてはならないかと思っているところです。

流石に下げ相場になる。

現在はそんな風に思っているところです。

まあ、とりあず連休明けには緊急事態宣言が解除され、少し安心感が出るのではないかとは思います。

多くの投資家が連休明けを警戒しているので、逆目で上の可能性が高いと思っています。

問題はそこからです。

相場を的確に読み、適切な行動が求められるという事になるでしょう。

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