震災から9年が経ちましたね。

2011年3月11日金曜日の14時46分でしたが、相場は大引け直前でした。

あの時は相場関係の人と電話をしていたのですが、揺れの後は電源は落ちるし、電話はつながらないしで、相場への対応は不可能でした。

後で聞いた話では、揺れの最中に「これは不味い!」と空売りをした人もいたそうですが、流石にそれは強者過ぎると思いました。

私はと言えば、これで相場がどうなるかと考えながら、何としてでも月曜日にはレポートを発行しなければならないと考え、ノートPCの電源を落とし、スマホの電源も落とし、バッテリーの確保に努めました。

そして、週明けの早朝に電波の通じそうなところを車で探し、連絡の取れる人に無事を伝え、レポートをした事を覚えております。

正に天変地異であり、どうにもしようがない状況でしたが、基本的には一過性ですし「日本人はこんなことで負けやしない!」と思って頑張った記憶があります。

もちろん、今だに元に戻れない方も多くいるのは事実ですが、それなりには復興したと言ってよいでしょう。

ただ、今でも思うのですが、政府は本当にバカだったと思います。

仮に自民党政権だったとしても、やっぱり同じでしょう。

例えば、原発が事故を起こして大変な時に菅直人がヘリで現場に乗り込みました。

全く必要のない事ですし、あれで遅れた作業も多かったことでしょう。

ただ、それ以上にバカだと思ったのは、復興にカネが必要だからという理由で増税した事です。

これが日本経済に大きなダメージを与え続けているのです。

今でも増税したままですからね・・・。

本来は景気を刺激するために減税が必要なのです。

そして、必要な金は復興国債でも発行し、そちらで賄えば良いのです。

あの規模の震災が100年に一度ならば、100年償還で対応すれば良いし、50年に一度というなら50年でも良いでしょう。

何をどうしようと、災害は発生するのですから、未来世代にも負担してもらうのは当たり前なのです。

未来の世代も、震災で甚大な被害があれば、皆で助けてくれるという安心感も持てるのですからね。

いつから日本は増税が当たり前の国になってきたのでしょうか?

景気が良くなり始めるとすぐ増税し、そして景気が悪くなって長期で苦しむのです。

そして、また頑張って景気が良くなってくると増税。

こんな状況にしたのは、やはり官僚が悪いのだと思っているところです。

もちろん、政治家の質が悪いから出来の悪い官僚が蔓延るのであり、政治家が最も悪いとも言えるのですけどね。

こんな政治で心底笑える国になるはずがない。

そして、最大の失敗は去年の消費税増税です。

どう考えても、だめだと思う事を無理やり実行し、巨額の景気対策をしたのにGDPは-7.1%にまで落ち込みました。

そして、今年に入ってからも景気は悪くなっているという実感があったのですが、コロナの追い打ちです。

この影響は私も完全に見誤ったのですが、もはや世界の恐怖の対象となってしまっているのです。

この状況をリーマンショックと比べる人が多いですし、私もあの時と比べて・・・と思ったりもしますが、よくよく考えて行くと全てが根本的に違うのです。

あの時は金融危機であり、金融機関とか大企業がダメージを負ったのです。

その後、ボルカールール等が出来て金融機関の自己資本比率の規制などが強化され、通貨スワップも拡充されて行きましたので、今の世で金融危機は起こりにくくなったのです。

また、あの時は一般庶民の日々の暮らし向きは特に変わらなかったのです。

もちろん、景気は悪くなりましたが、強く実感するほどではなかったはずです。

特に投資をしていない人は「投資家は大変だね~」位にしか思っていなかったはずです。

しかし、今回のコロナショックはどちらかと言えば一般庶民がダメージを負うのです。

原因がウイルスであり、一般庶民が中心となって防御策を実行しなくてはならないのです。
ですから、当然経済活動は低迷する。

これを助けるために無利子でカネを貸すと政府が言っているのですが、貸すためには手続きが必要ですし、実行までに時間もかかります。

そんな事をやっている間に中小企業は潰れるし、乗り切りためにカネを借りても結局は返さなくてはならないのです。

とにかく選んでカネを撒いている場合ではないのです。

遍く国民を助ける必要があるのが、今なのです。

そもそも、コロナウイルスが人類の脅威だとは思いませんし、基本的には皆騒ぎ過ぎだとは思っています。

しかし、日本だけが騒いでいるのではないですし、これが世界の流れだと思って諦めるより他はないでしょう。

ただ、いずれは落ち着くのは明らかなのです。

その時までにいかに危機的状況を乗り切るのかのが重要だと思っているところです。

財務省の犬と思わしき大臣も減税には反対しないと言っておりましたし、やはりここは減税策で行くのが一番です。

一番は消費税を5%に減税する事ですが、所得税の減税でも良いでしょう。

その後は景気動向を見極めながら細かく調整して行くとでもすれば良いでしょう。

一気に10%戻すとかでは意味がありません。

実行して分かったと思いますが、10%は買い物するたびに節約を心に誓ってしまう額だと思うのです。

ですから、最大9%が良いところだと思います。

景気さえ良くなれば、税率なんて低くても何の問題もないはずなのです。

政治家はそういう世を作るために頑張ってくれないといけないと思っているところです。




さて、引き続き政府次第の相場だと思います。

米国株もそうですし、これはもうどうにもならない事だと思います。

コロナが落ち着くのが先か、国が潰れるのが先か・・・。

人類の脅威になりそうもないウイルスでここまで世界が委縮するとは思ってもみませんでしたが、とりあえず体力のある日本で良かったとは思います。

さて、まだまだ乱高下はするでしょうが、そろそろ配当取りの動きも出てくるでしょうし、下げも一服する頃だとは思うのですけどね。

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