米国株はFRBが0.5%の緊急利下げをし、一時は評価されるも、出尽くしとの判断で大幅安となりました。

まあ、前日に爆上げしているので、完全に出尽くしという訳でもないのですが、それにしても酷い反応です。

とにかくボラが高いので、多くが困る方向に相場が動く様にAIが判断して売買しているからでしょう。

投資家の立場としては、この動きを読んで行動しなくてはならないのでしょうが、展開があまりにも速いので、日々これに反応するのは実際には難しいでしょう。

だとすれば、どうすればいいのか?

これは少し先の相場を予想して動いて行くしかないでしょう。

さて、ここでいくつか整理してみましょう。


・第1のポイントになってくるのは存在感を増した日銀の動きです

今日は安く始まった東京株式市場ですが、おそらくは10時15分頃に買いを入れてきております。

さらに、その30分後に緩んできた場面で再度買ってきたのも日銀でしょう。

今日は徹底的にやるという姿勢が見えますので、少しは落ち着きを取り戻すかもしれません。

人のカネだと思って大胆な事をやってくれますね。

昨日は買うと思っていたのに、買ってこなかったのは、こうして安いところから買ってやろうという計画だったのかも知れません。

考えようによっては仕手筋の様ですが、日銀だって高いところばかりを買っていたら直ぐにカネが無くなりますからね。

これからどうして行くのかは分かりませんが、一日の買い入れ額を増やしたのですから、資金枯渇は早くなるのは当然です。

買い入れ総額を増やせるのかどうかは、今後の注目点ですが、まだ3月ですからね。

意識するのは早すぎるかも知れません。


・第2のポイントはオプションの状況です

20000円割れに期待したプットが結構溜まっています。

崩れれば大儲けでしょうが、プレミアムが高すぎて、ちょっと位、値下がりしても全く利益は出てきません。

SQも近くなってきておりますし、利食いは難しそうな気がしているところです。

ですから、時間と共に売却される事になるのですが、これは相場の上昇要因になります。

また、コールの売りも溜まっているので、これも買い戻すしかないでしょう。

ですから、これ以上、下げないという空気が出てくると、SQに向けて急騰する可能性はあると思います。


・第3のポイントは金融緩和姿勢です

今のところはFRBの緊急利下げも出尽くし扱いで、やはり政策も追加してこないとダメな感じはあるのですが、意外と後から反応してくることもあるのです。

催促的な動きと捉える事も出来るのですが、直ぐに反応せずに後から買われてきて「何で買われているの?」となる事があります。

そして、昨日までは出尽くしだったはずなのに、それが評価されて買われているという話になっているのです。

なんだかんだと言いながらも0.5%の利下げは大きいですし、効かない訳はないのです。

まあ、今のところは「利下げでコロナが治る訳ない!」と当然と言えば当然の意見がありますし、全くその通りだとも思います。

しかし、ここで注意したいのは、こうした考えは全て相場に合わせて後付けされているコメントであるという事です。

騰がっていれば、こんなコメントは出てこないし、誰も注目もしないのです。

要するに、動きに納得できるコメントが欲されているだけであり、これに振り回されてはいけないでしょう。




さて、確かに今回の問題は特殊です。

相手はコロナウイルスと言うよりも、コロナウイルスに対する恐怖心ですからね。

実際にはそれ程怖いウイルスだとは思いませんが、メディアに煽られて人々が混乱しております。

ここまで来ると治療法の確立か、特効薬が出るまでは不安が続きそうですね。

帝人の喘息薬が効くとの話も出てきており、これは良いニュースですし、これほど世界が真剣にコロナウイルスに対抗しようとしているのですから、そのうちめどは立つのではないかとは思っているところです。

そして、それは一般人が気付かない内に、先に相場が織り込みに行くのです。

今はまだ混乱期ですが、今更ここで慌てても仕方がないのです。

とりあえず、投資家としても、人としても、生きてさえいればどうにでもなる。

そんな風に思っているところです。

持ち株の動向を睨みながら、相場の転換点を探って行ったら良いでしょう。

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