米国株安の影響で225先物は夜間で22000円割れまで行っていましたが、始まってみるとそれ程でもありませんね。

株から逃げたいという気持ちも分からなくはないのですが、株を売ってどうするの?というのが現実だと思います。

一時的には債券に向かうかも知れませんが、そもそも利息はないのですから、そこで運用し続ける訳には行きません。

リーマンショックの時代ならば、利息が十分にあったので、しばらく避難している事も出来ましたが、今の相場ではそれをやることは出来ないという事になります。

ですから、下げてはいますがそう遠くない内に株に資金は戻ってくると見ているところです。

また、そもそも米国株は30000ドルを伺うところに居たのです。

トランプ大統領は11月の大統領選挙まで株価を高くしておきたかったはずですが、現時点で30000ドルでは流石に息切れする可能性の方が高かった訳です。

11月のゴールの前に、少なくとも停滞か下落が待っているとは思っていましたが、単に利食いや高値恐怖症からの売りで相場が崩れますと「トランプは何をやっているんだ!」という事になりますので、これだけは避けたかったはずなのです。

しかし、ここでウイルス騒ぎでの急落です。

下げの原因はウイルスという事になれば、トランプ大統領に非難が集中することはありません。

そう考えるとトランプ大統領にとってはラッキーな出来事という事になるでしょう。

ウイルスは米国がばら撒いたという噂がありましたが、そう考えるとあながち・・・と思ってしまうところはあります。

ただ、何の確証もないですし、こういう類の話には目を奪われてはいけないでしょう。

仮に真実だとしても表に出る事はないですからね。




さて、リーマンショックの時代との違いはこんなところなのですが、同じだなと思う部分はあります。

あの時は高リスクの債券が低リスク債券に混ぜこまれており、低リスク債券だと思われていたCDSが突如・・・でもないのですが、不良債権になってしまったのです。

そして、それをどこがどれだけ持っているかが分からない。

たとえ、高リスクだと分かったとしても、どこがどれだけ持っているかがはっきりすれば、あそこまでの混乱には至らなかったのかも知れません。

そして今ですが、それ程怖いとは思えないコロナウイルスが、どこにどれだけ拡散しているかが分からないのです。

感染防御をしている国でもどんどん広がっていますからね・・・。

インフルエンザだって気を付けていても感染は拡大し、毎年何万人もの死者が出ます。

脅威となるウイルスが一つ増えてしまったとは思うのですが、このまま騒ぎだけが大きくなり、都市封鎖などが増えて行けば経済的打撃はどんどん大きくなって行きます。

カネと人の命とでは命の方が大切であるのは言うまでもありませんが、行き過ぎればカネが無くなり、それもまた人の命を奪います。

日本でも中国観光客に頼っていた老舗旅館が経営破綻した訳ですが、こうした影響は益々拡大して行く事でしょう。

そろそろ、騒ぎ過ぎの愚かさに人々も気付くのではないかと思うのですけどね・・・。

そして、株式市場はこうした状況に先に反応して行くはずです。

まあ、コロナ騒ぎが拡大するのは目に見えていた事なのに、昨日今日まで反応していなかった不思議はあるのですけどね・・・。

相場というものは景気の先行きを予見して動いていると言われておりますが、目先の売買動向だけを見る様になってきているのかも知れませんね。

AIが発達し、売買情報の分析や、ネット上の心理なども分析されている様ですからね。

ただ、重要なのは世界中に余ったカネはどこかで運用されなくてはならないのです。

壊れるほどに下がった訳でもありませんし、それでも程よい調整だと思って見ている方が正しいと思います。

ちなみに、米長期金利が1.3%程まで下落してきました。

これは3月の利下げがほぼ確実に行われるであろうという水準です。

相場は混乱している様に見えますが、惑わされずに行動したいところです。

また、騰落レシオは70を割っており、昨日で68.8ですが、今日も225が値下がりすれば、更に下がる事になるでしょう。

騰落レシオがここまで下がって反発しなかった事はほとんどありませんからね。

ここが買い場か、買い場は近いとの判断で良いのではないかと思います。

弱気になる場面ではなく、強気になる場面でしょう。

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