世界経済が落ち込むとの懸念で、世界中で株価が暴落したのですが、一番感染が酷く、産業が止まっている中国の香港市場だけは下落幅が小さいのが奇妙です。
まあ、これは当局の買い支えによるものでしょう。
韓国株もまた同じような状況で、虫の息であり、必死の買い支えと言ったところでしょうか。
日米欧の株価は揃って暴落でしたが、当局の買い支えが無いからという事になるでしょう。
もちろん、日銀は買うのですが、一日に買える量が決まっているので、買い支えのような事は出来ませんからね。
これ以上、下がると危ない国だけが必死に買い支えている状況なので、昨日下げなかった国ほど実際には危ないという見方も出来るでしょう。
そして、日本株ですが、朝から暴落で始まったものの、売り一巡後は落ち着いてますね。
結局、信用買い残が少ないですし、裁定残も少ないので、売り圧力はそれ程でもないのです。
こんな状況で売り仕掛けをしても、買い戻すのが大変ですし、普通に考えると売り仕掛けはやり難いのです。
そもそも、株を売ってどこにカネを持って行くのでしょうか?
例えば、リーマンショックの時ですが、当時は金利が高かったのです。
ですから、株を売って債券に逃げるという事が出来たのです。
だからこそ、悲惨な暴落が起こったと言えます。
しかし、今の相場は株を売っても代わりに買えるものが無いのです。
今日の暴落スタートは意外でしたが、特に恐れる必要はないと思います。

さて、大騒ぎのコロナウイルスですが、世界中メディアに踊らされ過ぎているのではないかと思います。
これほど騒ぎが大きくなってしまったのは、中国が情報を隠蔽していたことに対する疑心暗鬼が生み出した結果なのではないかと思うのです。
情報が無さすぎて恐怖心ばかりが膨らむ。
その結果が異常なまでの消費減で、1-3月期のGDPは悲惨な数字になっていることは火を見るよりも明らかです。
そう考えれば株は売りなのですが、そう単純でもないのが相場の世界です。
では、相場は何を見て動いているのか?
究極を言えば、材料なんて実はどうでも良いのです。
企業収益もなにも関係はありません。
単に株を買いたいと思うか思わないか。
ただこれだけの事です。
買いたいと思う意欲は信用買い残に現れますが、これが溜まって行くと売り仕掛けの材料になって行きます。
騰がると思って信用で買っているのに、値下がりすれば投げさせられますからね。
これが売り仕掛けの最大の材料です。
本当の売りのプロは、経済の先行きなんて、ほとんど見ていません。
ここで売りを出したら、どれだけの投げ売りが出るか?
そこだけを見ていると言っても良いのです。
まあ、本当に経済が高度成長している状況であれば、信用買い残が溜まっても許容量が大きくなっているので売り仕掛けをしても飲み込まれてしまう可能性はありますけどね。
ですから、あくまでも究極の話であり、ただ単に信用残だけで判断する訳には行かないのですが、とにかく一番大事な部分だと思っているところです。
さて、そうは言っても、このままでは経済が大変な事になってしまいますね。
こうした事態を打開するには国会で議員さんに働いてもらわなくてはならないのですが、自民党は中国に気を使っているのか、コロナウイルスに対して後手後手となっており感染拡大を防ぐ事に失敗しています。
極論を言えば「気にするな」と言いたいところですが、政治的にはそうは行きませんからね。
こうした体たらくを野党は追及して、コロナ対策や経済対策を推し進めるように要求して行かなくてはならないのですが、野党はサクラウイルスに感染している様で、口から出るのはサクラばかりです。
世論調査でも野党の姿勢に反発が多く見られるのですが、これはウイルスにやられているのでどうにもならないでしょう。
となれば、期待できるのは自民党内の保守派の議員たちですが、さてさてどうなりますか。
ある意味ではコロナウイルスよりも厄介なサクラウイルスの蔓延が、日本を壊しかねないという事を認識して行くべきだと思っているところです。
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