確かに上値を買う材料は見当たらないのですが、このまま下に行くとも思えません。
ほとんどの個人投資家が強気にならない内に上昇相場が終わることは、そうそう起こる事ではないのです。
熱狂なくして天井はない。
今の相場はこの説明だけで充分でしょう。
ちなみに、売りたい理由は分かります。
どこを向いても、売りたくなるような材料しかないですからね。
ここのところ、好材料として扱われている米中合意ですが、最低限の合意が行われただけで、更なる合意はほぼ不可能でしょう。
おそらく、誰もがそれを理解していると思いますし、誰もこの先の合意に期待していないとは思うのですが、今回の合意が素晴らしいものであるかのように報道されておりますからね。
有り得ないとは思っておりますが、もしも本当にこの合意を好感して買っているとしたら、確かに危ないでしょう。
今後の更なる合意は、ほぼ無いと見た方が妥当だからです。
そう考えると、今回の合意で買われているとするならば、売りが正解という事になる訳です。
おそらく、これはメディアのミスリードで、実際に評価されているのはトランプ政権の反グローバル政策なのだろうと思います。
米国の景気がなぜ良いのか?
結局のところ、安い製品の流入を止めて、国内製造業を活性化させ、更には消費も活性化させている点なのです。
意地悪な言い方をすれば、中国を虐めれば虐める程、儲かるし、景気も良くなる。
まあ、限度はありますが、これが最大のところなのではないかと思っております。
また、減税効果も大きいですね。
減税で消費者の消費意欲を掻き立て、減税分以上に税収が上がるという良いサイクルになっています。
日本はなぜこれを見習わないのか?
結局、官僚が影響力を保持し、天下り先の確保をしておきたいという事なのでしょう。
国益よりも省益を優先してしまっているのでしょう。
そろそろ、気概のある政治家にメスを入れて欲しいのですけどね・・・。

話を元に戻しますが、問題なのは、これでも米国の赤字は増えてしまっているという事です。
主因は社会保障費の増大が挙げられるのですが、世界80か国に米軍を派遣している事も原因です。
これを縮小すれば、大分米国は財政が助かるはずです。
だから、トランプは駐留費の増額を求めているのでしょう。
これを機に撤退すべきところは撤退して、支出を減らしたいのでしょうね。
結局、トランプ以前の大統領の多くは、世界中に駐留しつつ、どこかで火種を作って、軍需産業を儲けさせていたのです。
しかし、意外なことに、トランプは争いごとが嫌いのようです。
出来るだけ戦争は起こしたくない。
空爆をドタキャンしたりもしましたし、弱気と言えば弱気なのです。
当然、軍需産業からは嫌われるでしょうけれども、これらから多額の献金をもらっていた以前の大統領と違い、嫌われても問題ないというのがトランプの強味なのです。
戦争に対して弱気の部分は米国人からすればマイナスイメージですが、極端な弱気ではありませんし、貿易面とかではかなり強気なので、この辺は評価されているのでしょう。
現在、トランプ大統領の課題は、財政の立て直しです。
このために日本も色々と圧力は受けると思いますが、それこそ100%の駐留費負担をするぐらいならば、自衛隊の増強の方が良いですし、今こそ、そういう流れになって行くべきだと思うのですけどね。
左翼はすぐに「戦争反対!」と根拠なく騒ぎますが、国防のためならば兵役を作ってもいいぐらいだと個人的には思います。
日本程、国防意識が低い国はなかなか、ないですからね。
それも米軍が駐留しているせいだと思いますが、左翼が騒ぎすぎておかしくなっているところもあるのです。
まあ、この辺の話はまた別の機会にするとして、ともかく今の米国は世界最強の経済を構築して行っているのです。
これにどこまで乗って行けるのか?
そして、株価はどうなって行くのか?
とりあえず、伸びる可能性の高いセクターをチェックし、注目される可能性の高い銘柄をピックアップして買うべきでしょう。
24000円のところでもたもたしておりますが、それでも売るべき相場ではなく、買うべき相場だと思います。
良質なものが押したら買う、安く放置されていたら買う。
買ったら周りを見回して、他の投資家の動向を見る。
弱気を継続していたら、また同じ行動を繰り返せば良いのです。
まあ、その内、ワイドショーとかで「デイトレーダーが〇億円儲けた!」とか「次はこの銘柄だ!」なんて番組が出てきて、芸能人投資家がどうだとか言い始めたら相場は終わりでしょう。
いつものパターンです。
繰り返し言いますが、誰もが買いたくなるような熱狂と共に相場は終わるのです。
目先のチャートも大事ですが、そこを見誤らない事が、儲けるために一番必要な事だと思います。
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