ボーイングが事故を起こした737MAXの生産停止に追い込まれる可能性があり、急落したのですが、同社株はNYダウ30の採用銘柄であり、一番構成比率の大きい銘柄なのです。
同社株の下落はNYダウを100ドルほど下げる圧力になったのですが、それでもNYダウは100ドルほどの上昇でした。
好材料と言えば、米中協議一部合意ですが、それ程好材料なのでしょうか?
今朝の日経新聞一面トップでは「中国産業補助金5年で倍増」という記事があり、そこそこ良い解説がされていると思いました。
たとえ、日経新聞でも注意深く読まないとプロパガンダ記事が混じっていたりして危ないですからね。
朝日新聞ほどではありませんが、中国を擁護するような発言も時々ありますし、注意しないと洗脳されかねません。
かいつまむと「輸出企業に補助金を入れて国際競争を有利にしている中国に対し、米はWTO違反だ!として、これを改善するように求めている」という内容です。
当たり前と言えば、当たり前であり、ここまで放置してきたオバマ政権が悪いのですが「豚は太らせてから食え」というユダヤのことわざからすれば、補助金で後戻りできない程に太り切った中国と言う豚を食いにかかっているのが、今の米です。
単に中国贔屓で中国を野放しにしていたのであれば問題ですが、意外とこの辺まで考えての行動だったのかも知れません。
アメリカという国は、本当に底知れない恐ろしさがありますからね。
気を抜いていると、いつか日本も食われる日が来るでしょう。

中国が特に困っているのは食料の確保です。
環境を無視した工業推進で農地は荒れ果て、更に不動産投資のために農地に誰も住まない高層マンションが立ち並ぶ事になったのです。
これにより、食料自給率は大きく低下したのですが、カネがあったので輸入すれば良いとなった訳です。
しかし、ここで起こったのが米中冷戦で、世界一の食料供給国である米が「食料を売らない!」としたのです。
そして、更に追い打ちをかけたのが豚コレラのまん延。
大豆が不足し、豚肉も不足し・・・。
結局、カネさえあれば食料は手に入るというのは幻想なのです。
そして、食料を潤沢に生産できる国こそが覇権国となる訳です。
ですから、中国がどれ程あがいても、農業を蔑ろにしている内は覇権国にはなり得ないのです。
もちろん、農業大国になるだけでは覇権は握れませんけどね・・・。
ただ、絶対に軽視してはならないのが農業なのです。
という訳で、今後の米中合意は絶望的だと思っています。
中国は補助金を切らない限り、米は本格的に許す事はないでしょう。
補助金を切れば中国企業はバタバタ潰れますし、中国経済は崩壊の危機です。
まあ、既に相当ヤバい状態だとは思いますが、やれば確実に息の根が止まるでしょう。
米は更に、人権問題でも中国を攻め立てるつもりであろうし、米中関係に関しては明るい未来はないと思ってよいでしょう。
米の正常なインフレ目標達成という意味においては多大な効果があるでしょうし、米にとってはこれ以上悪化しなければ、丁度いいと言ったところでしょうか。
国内景気も良さそうですし、この路線で行くのだと思っているところです。
さて、株を買いたいですか?
それとも売りたいですか?
今どちらが儲かる可能性が高いかと言えば、やはり買いです。
空売りは危ないです。
良く考えて頂きたいのですが、天井と言うものは、多くの参加者が上げを期待しているところで訪れます。
多くの参加者が天井を警戒している時には天井はないのです。
どこまで行くかは分かりませんが、多くの参加者が強気になるまでは、大丈夫ではないかと思うのですけどね。
ただ、銘柄は厳選して頂きたいです。
少なくとも中身が無いと、思惑が外れた時に手に負えない結果になりかねません。
買いはお勧めしておりますが、なんでも買いという訳ではない。
この点だけは理解しておいて欲しいと思っているところです。
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