米はFOMCで利下げは確実と言われておりますが、S&P500が高値更新となりましたし、一応は中国との通商交渉が良い方向で進んでいるという話にはなっています。
まあ、明確に12月の利下げを否定するような不用意な発言はしないでしょうが、更なる利下げの観測が無い状態で今の株価を維持できるのかは微妙なところだと私は思ってしまいます。
上昇しないまでも、大きく下げない相場であれば問題はないのですが、一波乱あってもおかしくないでしょう。
一方、日本株ですが、どこをどう見ても株価がこの位置を維持できるとは思えませんし、期待がない今は売りの方が理論的には利にかなっているのですが、それが故に空売りの踏み上げが上昇を誘う形になっている訳です。
そして、こうして下げる局面があると、また新規の空売りが誘い込まれ、これがまた下げない原因となって行くのです。
今は「先行きが暗いが故に上昇している相場」であり、流れはまだ上だとは私は思っているのですが、米国株が大幅に崩れるような事態になりますと、流石にその影響は出てしまうでしょう。
米国株安に反して225が逆行高・・・。
有り得なくはないシナリオですが、現状では厳しいでしょうね。
まあ、かと言って大幅に下落するとは思えませんし、そうなるにしても時間はかかると思うのですけどね。
そして、後で振り返ってみれば、結局は「この下げも買うべきであった」という事になるのでしょう。
今日もこういう下げの場面ではまた1357ダブルインバースが買われたりしているはずですからね・・・。

さて、昨日さらっと触れた話ですが、独占禁止法に違反するとして公正取引委員会がPCやスマホのCookie(クッキー)に対する規制を検討しているという記事がありました。
どういう事かと言いますと、今は我々の検索履歴やサイトの閲覧履歴を基に広告が打たれているのですが、場合によってはこれが出来なくなるという事です。
更に詳しく説明いたしますと、例えば、私とあなたが同じYahoo!のトップ画面を見ていたとします。
しかし、同じなのはニュースなどのコンテンツだけであり、表示されている広告はそれぞれ違うものなのです。
これは、広告主が効率よく広告を打つことが出来るようにするための「ターゲティング広告」と言うものなのですが、これを可能にしているのがCookieの情報なのです。
これを規制するとなりますと、Google、Facebook等の大手ネット企業もそうですが、多くの広告代理店も大規模な損失を被ります。
ですから、経団連は猛反発しているのですが、公正取引委員会の言い分も一理あるでしょう。
そして、これは消費者にとってプラスなのか?それともマイナスなのか?
結局は個人情報がどうだというよりも、プラスか、マイナスなのかで判断すれば良いと思うのですが、私個人としてはどちらでも問題ないと考えているところです。
ただ、今後5Gで様々な情報が瞬時にやり取りされて行く世を考えて行きますと、個人情報はより厳重に扱うべきなのかも知れないという気はします。
広告程度はどうという事もありませんが、どこで情報を盗み出されて、どう使われるかも分かりませんからね。
高速通信で世界は便利になると喧伝されておりますが、思いもよらない被害も出てくる可能性はあるでしょう。
今回のCookieの件がどう絡んでくるかは分かりませんが、何かとつながる可能性はあると思って気に留めておくべきだと思っているところです。
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