米中協議が開催されるという事で、楽観的な見通しで買われた米国株でしたが、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは7,8日と行われた米中の次官級通商協議で進展はなかったと報じ、10日から開く予定の通商協議も初日のみで切り上げるとの見通しも報じました。

これにより期待は剥落し、NYダウ先物は急反落となりました。

朝方は高くなると期待できた225でしたが、安い始まりとなってしまいました。

ただ、その後プラス圏まで買われていたので、また何か?とニュースを探していたのですが、理由が分かる前に再度下落に転じました。

米中問題に関しては敏感に反応するな・・・と、つくづく思うところですが、米の本当の狙いを理解すれば振り回されることもないともないでしょう。

結局、米の狙いは何なのか?

日々伝わってくるニュースからの推測にすぎませんので、真実は分からないのですが、ある程度は当たっている自信はあります。

これは、何度もお伝えしているのですが、基本は「中国潰し」なのです。

このまま、中国が発展しても自分たちの存在を脅かす存在になるいうのが明らかになっているので、この方針は絶対に変わらないでしょう。

ですから、米は少しも折れるつもりはないでしょう。

要するにカネの問題ではないのです。

そして、ここからが重要なのですが、これらのメッセージを誰に向かって発信しているのか?です。

一見すると中国に対してのメッセージで「早く妥協しろ!このまま行けばお前たちは死ぬしかない!」と、中国に言っているように見えます。

しかし、その本質は全く違うのです。

これらのメッセージは、米国企業に向けられてのものだと思われるのです。

「中国は潰す!だから早く帰ってこい!」と。

企業にとって怖いのは、出て行くと決めて、出て行った後に関係が元に戻る事です。

これでは丸損ですからね・・・。

出て行くと決めた企業も多いですし、出て行こうとしている企業も多いのです。

トランプ大統領が言いたいのは「今後中国とは仲良くしないから、安心して帰ってこい」という事なのだと思っています。

ですから、今日から始まる通商協議の直前にウイグル問題に絡む制裁を発動させたりしているのです。

既に中国はノックダウン状態ですが、その胸ぐらをつかんで立ち上がらせて、再度殴り倒そうとしている状態です。

欧米人はやると決めたら本当に徹底的にやりますからね・・・。

中国脱出が遅れている日本企業は多いようですが、この空気をしっかり読んで行動しないと、米に殴り殺されかねません。

随分前から脱中国をお勧めしておりますが、本当に潰される前に何としてでも脱出すべきでしょう。




とまあ、このような訳で、今回の協議に期待しても何もいい事なんて無いと思っています。

結局何も得られずに15日からは追加関税が引き上げられるだけ・・・。

そう考えると相場は下落しかないように思えるのですが、それでもまあ悲惨な下げにはならないと思っています。

下げても買戻しが入りますし、決定的な悪い変化がない限りは、弱いながらも材料株がそこそこ動く相場なのではないかと思っているところです。

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