米国株はISM非製造業指数が悪く、悲観が広がって売られたのですが、景気が悪いならば利下げと連想が働きNYダウは反発となりました。
ただ、今夜は米雇用統計が発表されるのですが、これが良好であると利下げ観測は後退する訳です。
この不確定な状況では、今日の東京株式市場で強気な対応は出来ないというのが、この軟調な相場の原因かと思っております。
まあ、材料株は、そこそこしっかりしておりますし、悪くはない状況です。
225は不安が拭いきれませんし、引き続き材料株の売買を中心にして行けば良いでしょう。
ただ、今日のこの反発局面で買いたいか?となりますと、ここはちょっと様子を見たいですね。
押しているところはそれなりに強気で良いと思うのですけどね。

さて、全体の話になりますが、とにかく問題が多すぎて困ってしまいますね。
一番問題なのは米中関係の悪化ですが、一番肌で感じるのは日本の景気です。
消費税増税で余計な負担を押し付けられた訳ですが、これまでの増税以上にダメージが深刻化する可能性があるでしょう。
特に大きいのは心理的ダメージで、分かりにくかった8%の税額が10%になった事により、誰でも税額が暗算できるようになったのです。
懐のダメージはたったの2%負担なのですが、心理的ダメージは一気に10%税金を持って行かれているような感覚に至ってしまうのです。
特に心理を悪化させるのは軽減税率で、食品が8%であるという事が、逆に10%を意識させてしまうのです。
確実に購買欲を削ぐ結果になりますし、販売側はそれを理解して、多くが値上げを見送ったり、最小限にしたりしているように思えます。
これは、完全にデフレ化現象であり、内需にとってはマイナス以外の何物でもないのです。
また、精神的ダメージは他のところでも出てきます。
食べて行くか、持ち帰るかで税額が違うのですが、持ち帰るかどうかで数円か、数十円の差しかないはずなのですが、買い物時の選択で嫌な思いをするのです。
こんな面倒なことをやるなら一律10%でよいでしょう。
まあ、既に軽減税率対応レジを導入した企業も多いでしょうし、今更軽減税率を止めるとは言い難いとは思うのですけどね。
とりあえず、来春までは税収以上のバラマキを実施して行くので、経済的ダメージは少ないとは思いますが、バラマキが終わった後が怖いというのは言うまでもない事です。
外交に関しては成果を上げている安倍政権だと思っておりますが、この増税は間違いなく失敗ですし、その他の内政の多くも失敗であると思っております。
さて、成功している部分と失敗している部分を差し引いて、総合得点はどうなのか?
まあ、おそらくは50点位だと思いますけどね・・・。
では、国民民主が政権であったら?となりますと、これはもう10点以下になってしまうと思います。
下手をすれば0点以下もあり得ますので、それよりはマシだとは思うのですが、このままでは政権崩壊も有り得るなと。
なかなかきつい状況ですし、これでは株価上昇もあまり期待は出来ないのですが、どうにもならないかと言えばそうでもないでしょう。
銘柄を選別すれば、何とかやれる状態ではある。
例えば、一部昇格期待で昨日の安い場面から推奨を開始した4420イーソルという銘柄がありますが、今日は材料株相場に乗ってそこそこの反発となっております。
後は、何と言ってもバイオなのですが、中心はあの銘柄です。
引き続き安い局面は狙っていただければよろしいかと思っているところです。
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