普通のシナリオで行けば中東戦争に発展する話の序章でしょう。
ですから、株式市場はほぼ様子見状態ですが、基本的には売られて行く可能性が高い話だと思っています。
ただ、イランがサウジに腹が立って攻撃を開始したとか、所謂利害関係のもつれのような普通のシナリオならばという条件付きです。
しかし、どうも事はそう単純ではなさそうなのです。
それが故に様子見になっているのでしょうが、現時点で真相が見えてきておりません。
こういう話は、大抵は「誰が得をする」のかを考えて行けば見えてくるものです。

とりあえず順番に考えていきます。

原油価格の上昇で息を吹き返しますし、サウジの防衛力の低さに対し防衛システムS400の売り込みを開始したとされております。
これを売る事が出来たら更にウハウハです。

ネタニヤフ首相が追い詰められており、再選を果たすためにはイランへの攻撃を実現する必要があると言われております。
どこかの国と一緒で、ナショナリズムを煽れば何とかなるようなところがあるようです。
そう考えますと、これを機に強硬手段に出る価値はあるし、画策した可能性もあるでしょう。

とにかく影響力を持ち続けたい国で、イランへの圧力を強めていたのは事実です。
世界の火種は軍需産業にとってプラス。
世界が混乱すればするほど儲かる国という現実があります。
意外とトランプ大統領は暴力が嫌いで、出来るだけ血を流さずに終わらせたいと思っている節がありますが、単純に中東戦争という事になれば上手く儲ける事が出来そうな感じはします。
また、原油価格の上昇もプラスに働くでしょう。
さらに原油価格上昇で大打撃となりそうなのが中国で、中国を叩き潰そうとしている米にとっては美味しいサプライズとなる訳です。

反政府勢力と呼んでいいのかは分からないのですが、王位継承権のある多数の王子からすれば、今の体制面白くないのです。
ドローンで1200キロメートル先から攻撃してきたというのもどうかと思いますし、意外と国内問題である可能性もありそうです。

石油関連施設の再建で儲かる企業は出ます。
ただ、金の為にこういう工作をする国ではないと信じてますし、この可能性はほぼないと思っていますが、一応得をする国だとは思っています。
という訳で、サウジ攻撃から派生する利益は色々なところにあるのです。
ですから、どこの誰が何を狙っての事なのかが分からないので、現時点では判断が出来ないのですが、前述したように概ね悪くなって行く話だとは思います。
原因や思惑はどうであれ、中東がこのまま平和になって行く可能性は非常に低いのですし、今回もまた何らかの利権に絡んで血が流れるという事でしょう。
本当に悲しい話です。
さて、原因はともかく、多くの投資家が忘れている事があります。
それは、これだけの破壊が行われたのですから、保険の支払いでイギリス辺りは結構苦しくなるのではないかと思っています。
それと、単純にサウジが投資している株式の売却も行われるのではないかと思うのですけどね。
少なくとも原油の売り上げの半分は消えるのです。
その穴埋めは資産の売却で補われるのではないか?
やはり10月の相場はちょっと怖そうな気がしております。
今はサウジの件に関しては無反応なのですけどね・・・。
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