今のところ今週末のMSQへ向けての仕掛けだと考えておりますが、これを過ぎても強いようですと、9月末の配当取りを狙った相場につながって行くのかも知れません。
まあ、その後は10月になるとヘッジファンドの決算が意識されてきますし、そう簡単には行かないでしょう。
日経新聞には「日本株が割安だ」という記事が出ておりましたが、割安なのは魅力がないからなのです。
私もよく「割安」という話はするのですが、個別でするのと、全体でするのでは訳が違うと考えています。
個別ならば、セクターの中での割安感であったり、色々と比べようがありますし、その会社の魅力が認識されていないという事もあるのです。
しかし、全体的に日本株が割安であるという事は、魅力が認識されていないというよりは、日本株が全体的に魅力を感じてもらえていないという事になる訳です。
そして、今後日本株が魅力を感じてもらえるようになるかどうかとなると、10月には増税が待っておりますし、経済的に結びつきの深い、近隣の韓国や中国は相当おかしくなっておりますからね・・・。
相対的にまともという判断は働くかも知れませんが、とても魅力的とは言い難いのではないかと思うところですので「割安」という物差しを使った投資はやり難いでしょう。
ただ、投資したい銘柄を探し「ピックアップした銘柄が割安だった」というのは良いと思います。
魅力を感じてもらえていなかったとしても、これから魅力を感じてもらえれば良いのですからね。
それと、この割安であるかどうかを基準にした場合ですが、殆どのマザーズ銘柄は売買の対象になりません。
割安な銘柄なんてほぼありませんからね・・・。
そもそもマザーズはそういう市場なのですから、ここで割安であるかどうかを語り始めたならば、指数は地の底まで落ちて行ってしまいます。
ですから、そういう会話をして良いところではないのですが、金銭至上主義の東証関係者はマザーズ指数に先物を作り、ヘッジファンドに売りの機会を与えました。
まあ、ある意味では貸株売りに対抗できる手段にはなり得るのですから、完全な悪とは言い切れないですけどね。
本当の悪と言うのは、多くの個人投資家が利用できない貸株売りという制度です。
個人が空売りできない「信用銘柄」を特定のところにだけ空売りさせるのですから、これ程、悪徳な制度はないと思います。
こういう事をやるから、個人投資家が逃げて行くのです。
本当に困ったものですが、とにかく割安であるという判断基準は使いどころを考えるべきだと思っているところです。

さて、先週は半導体関連が買われており、高値警戒感が出ているという記事が出ておりました。
また、今日は半導体産業が厳しいという記事も目にしました。
しかし、推奨中のあの銘柄(3436SUMCO)はじりじり上昇を続けており、なかなか抜ききれないでいた1500円が見えてきております。
実際に半導体関連企業は厳しいとの話をよく聞きますし、確かに苦しいのだとは思います。
ならば、何故に株価は上昇しているのか?
それは、足元は苦しくとも、先々良くなる可能性が高いからだと認識すべきでしょう。
では、何故に先々良くなる可能性があるのか?
それは、半導体の王者であったサムスンが倒れるからではないかと思っているところです。
半導体の性能は既に米マイクロンに完全敗北しておりますし、対抗できる可能性は低いでしょう。
フッ化水素等が輸出されようがされまいが、結局は終わりなのです。
ちなみに、マイクロンはあのエルピーダが吸収されたところです。
本当にもったいない話でした。
さて、この他にも液晶、有機EL等も海外勢のボロ負けであり、放置していても消滅する可能性があると思うのです。
ですから、サムスンにとって代わるような企業の株価が、足元の景況感は悪くとも買われているのでしょう。
まあ、目先は大分上昇しましたし、MSQ辺りで流れが変わる可能性もありますので、手堅く利益確定は入れて行くべきだと思っていますけどね。
という訳で、先行きの予想は本当に難しいのですが、落ち着いて取り組んでいけば、利益の取りようもあるでしょう。
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