週明けの東京株式市場は荒れたスタートですね。

原因は米中関係の悪化ですが、中国は完全に判断を誤っていると言えるでしょう。

結局、米からの要求を呑めば、習氏は求心力を失うので、それを避けるために制裁関税を課してメンツを保とうとしたのだと思います。

しかし、米はきつい要求をしながらも、相手の変化を促してきた訳ですが、突如話し合いを放棄して横っ面を殴ってきたのが中国という事になります。

そして、米は即座にバットで頭を殴り返した状態です。

これは、お互いに発表した制裁関税の規模を見れば明らかで、米はそれ程大きなダメージを負うような話ではありません。

おまけにトランプ大統領は、中国に進出している米企業に対し、中国から引き揚げるようにと忠告も出しました。

トランプ政権の中国潰しはもう少し時間をかけるのかと思っておりましたが、ここまで行くと後に引く事はないでしょう。

米企業は本気で中国からの撤退を進めているでしょうし、多くの企業はサプライチェーンから中国を切り離していくのでしょう。

まあ、香港がどうにもならない状態であり、既に中国との貿易は上手く行かなくなるのは分かり切ったことですからね・・・。

この辺も考慮しているのは確かでしょう。

何故かといえば、欧米諸国が中国に投資しようとした時、中国に直接投資をするのは危ないのです。

そもそも国民が土地を持つことが出来ないのですし、様々な意味で理屈が通らない国ですが、一応民主主義で西側の息のかかった香港を中継することにより、本土への投資が成り立っていたのです。

しかし、いつのまにやら香港はどんどん中国に飲み込まれて行った訳で、遅かれ早かれ香港は中国への中継地点としての役割は消えてなくなろうとしていたのだとは思いますが、それがこのデモを通じて顕在化してしまったのです。

香港が民主主義を取り戻さない限り、中国とは付き合えなくなるし、付き合うつもりもない。

そのタイミングが思ったよりも早く来てしまったというだけの事なのですけどね。





さて、中国がこれで相当追い詰められているのですが、米は多くの農産品の輸出を中国向けとしていました。

遺伝子組み換えをし、更には農薬漬けの農産品を買ってくれるのは中国位でしたからね・・・。

これがあからさまに売れなくなるのですから、いくら盤石なトランプ政権とはいえ、多くの農業票を失うのは避けたいところでしょう。

それでどうするかといえば、ドル安で割安感を出していくしかないのではないか?

そう考えますと、一時105円を割ったドル円相場ですが、こんな程度では止まらないのではないか?

そんな気はしてしまうのですよね・・・。

まあ、日米間では貿易交渉が合意にこぎつけましたし、それなりに意思疎通は出来ているのでしょうが、為替に対する不安は払しょくしきれないというのが現実ではないでしょうか。

結局、中国を沈めれば元が売られるのですが、当然円は買われるのです。

ドルも買われるでしょうけれども、ドルはどんどん金利を下げてきておりますし、武力はあるとはいえ、バランスシート的により安全なのは円なのです。

まあ、基本的には日本は内需の国であり、円高は国益であるのです。

円高で燃料費は安くなりますし、国内経済は潤う可能性の方が高いのです。

ですから、輸出で食っている企業がビジネスモデルを変化させれば良いだけの事であり、庶民はあまり考える必要はないのですが、その庶民の暮らしを破壊しようとしているのが消費税増税です。

米は更に減税も検討し、何としてでも内需を盛り立てて行こうとしているのにです。

どうしてここまで考え方が違うのか・・・。

先日発表された米のキャピタルゲイン税の減税ですが、実は物凄く素晴らしいものだという事が分かりました。

キャピタルゲイン税とは、株を売って利益を得た時に払う税ですが、保有期間中にインフレが進んだとします。

そのインフレ分は、利益ではないと考えることが出来るのです。

そこで、トランプ政権は保有期間のインフレ率を計算し、それを売却益から差し引くという事を検討しているのです。

これは、画期的ですが、当然と言えば当然で、税を取る側からすれば、黙っていたい部分です。

しかし、そこに切り込んで税は余計に取り過ぎてはいけないという理念でこの仕組みを導入しようというのです。

実現するかどうかはまだ分からないのですが、本当に良くやっている政権だと、感心させられます。

未だに日本人の多くはトランプ政権を馬鹿にしている様ですが、もう少し冷静に評価すべきですし、学ぶべきところは学ぶべきでしょう。

とにかく、トランプ政権は中国を完全に潰す気なのです。

「本気ではないのでは?」とか「潰れないのでは?」とか、生易しい事を考えていてはいけないのです。

あくまでも本気で潰す気であるし、意外と早く潰れる可能性が高いと思って行動して行くべきだと思っているところです。

まあ、実際に潰れた時のショックの度合いが分からないのですが、意外と多くの部分は織り込まれているような気もしますし、売られたら売られたところを買えば良いだけのような気もしております。

未だはっきりと先が読めている訳ではありませんが、とにかく今言える事は、決して株は割高なところまで買われた訳ではないのです。

どう考えても未評価ですし、余ったカネは確実に割安な株にも流れ込んでくる。

そう思っていて良いように思っているところです。

ですから、目先はショックがあるかも知れませんが、売らされなければ勝てる。

そう信じているところです。

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