先週6日の相場で225は円高の影響もあって大きく売り込まれ、20000円を割るか!?という場面までありましたが、その時の円高の水準を超えているにもかかわらず、225は下げ幅を拡大して行きません。
日本政府が無策を続けるならば、という条件付きですが、どう考えても円高はここで踏みとどまれる状況ではないのです。
しかし、株価は目先としても底入れ感が出始めているような感じです。
ここでポイントになるのは、個人投資家の動向ではないかと思います。
相場に対する影響はかなり低くなっているのですが、それでも動き出せばそれなりに影響はありますし、その動きが強まれば相場を左右することもあります。
日本の個人投資家は、意外と押し目買い意欲が強く、暴落相場が出ると売らされるのは個人ですが、そういう場面で買いに行くのも個人なのです。
今日は軟調だった直近IPO銘柄の、4442バルテス、7065UPRが大幅高となってきておりますが、これらが買われてきている理由の一つが個人投資家の参戦ではないかと思っています。
IPO銘柄が大好きですからね。
まあ、問題はこれらの資金は足が速いという事です。
暴落で買っても、手仕舞いは意外と早いのです。
期待が持てる相場になれば、物色意欲は更に強まると思いますが、IPO止まりとなる可能性もありますし、信用買い残が膨らめば売り仕掛け要素ともなります。
さてさてどうなりますか・・・。
とりあえず、今の世界情勢は非常に危険です。
一番の問題は中国で、米からの攻撃でグラグラになっています。
利益の確保のために元安に舵を切り、人民に不利益を押し付ける策を執りました。
今のところはコントロールされた為替ですが、いずれコントロールを失って元は急落する可能性が高いと見ております。
中国政府は人民の暴動を恐れているのは明白で、香港のデモが全国に広がらないように、暴力オプションをちらつかせております。
もはや暴力で止められるはずもないのですけどね・・・。
まあ、為替をコントロールしている時点でおかしいのですし、米に為替操作国と言われても何の反論も出来るはずもない国なのですけどね。
そもそもまともな国ではないですし、今更それをどうこう言うつもりはないのですが、ともかくかなり追い詰められている事は確かでしょう。
そして、欧州も問題です。
ブレグジットも問題ですが、イタリアでもEU離脱派が力を増しております。
現実的に英国はユーロを採用していないので、離脱という事だけを考えれば不可能ではないのですが、イタリアはユーロ採用国であり、これが離脱となれば何がどうなるかも分かりません。
更にはドイツ銀行です。
潰すよりも再建させた方が良いと思われますし、実際は潰さないのだと思いますが、中国にかなりの投資が行われておりますし、相当な痛みが出る可能性があります。
後は大きな流れとして、新興国からの資金流出が加速している点です。
もちろんこれらの問題が原因となっての資金流出ですが、一気に危なくなっているのはアルゼンチンです。
アルゼンチンが世界経済を崩壊させる事はないのですが、新興国経済に負の連鎖が広がる可能性は十分あるでしょう。
そして、こうした不安は、リスクオフという動きを作り出すのですが、リスクが一番小さいとされるのが日本国債です。

政府がいくら日本が危ないと言っても、世界中の誰もそれを信じていないのです。
政府債務は確かにイタリアよりも大きいし、見る角度によっては危なくはあります。
しかし、負債に見合った資産があれば、それは危険という事にはならないのです。
今の日本にあるのは不良官僚と、不良政治家でしかないのです。
世界がこれだけ危機的状況で、日本にも影響が及んできているのに、本当に増税するのでしょうか?
増税するなら間違いなくこの場面は売りで良いのですが、国民の為にと思った政策を実行すれば、難なく乗り切れるのです。
悲しいのは、株価の予想をするのに必要なのが、日本のバカさ加減・・・。
普通に企業業績の期待値を考えて株価の予測がしたいのですけどね。
とまあ、このような状況ですので、今日は特に動くつもりはありません。
既に先週末に225のリバウンドはほぼ最大値で利食い致しましたし、今は慌てず様子を見ていればいいという判断です。
本当にこのまま底打ちなら良いのですが、そうは問屋が卸さないのではないか?
難しいのですが、慌てずに様子を伺って行きたいと思っているところです。
そうそう、韓国の問題もありましたが、連日取り上げてきましたので、今日はスルーしました。
決して問題として認識していない訳ではありません。
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