本来、3か月かかるとされているものを、1か月程度で許可するという特別扱いであり、弱腰とも思える対応ですが、禁輸ではないというアピールと考えれば、仕方がないでしょう。
最初から3か月もかけて審査していたら、サムスンもSKハイニックスも相当危険な状態に至る可能性がありますからね。
現状でも大幅減益で危ない状況ですから、本当に輸出しないとなれば一気に潰れ行ってしまうでしょう。
心情的には潰れてもらって結構なのですが、この位は仕方のない措置ですし、戦略上も悪くはないと思っているところです。
ただ、確実に審査は厳しくなるはずですし、横流しを見過ごすことはないでしょう。
横流しで儲けていた韓国中小企業は苦しくなりますし、その分のGDPもマイナスになるはずですので、韓国が苦しくなる事に変わりはないと思っているところです。
そして、半導体の在庫は徐々に整理されていき、価格の上昇が期待できると思いますし、より安心な調達先を世界のハイテク工場は意識して行くことになるでしょう。
この状況ならば、もしかしたら韓国は意外と生きながらえるかも知れませんが、今後も日本の半導体産業には注目して行けば良いと思っているところです。
ただ、相当危なくなってきていると思っているのは中国です。
米中通商交渉で妥協出来ないと判断したからだと思うのですが、ドル元相場は1ドル7元台に突入しており、昨日は反発したものの、今日も元安となっております。
7.3元ぐらいまでは元安になるのではないかとの市場予測があるようですが、弱みを見せればヘッジファンドの攻勢を受けて売り崩されてしまう可能性もあります。
中国の金持ちは何とかして元を売りたいと思っているでしょうし、思惑が重なれば大変な事態に至りかねません。
しかも、売り仕掛けがなかったとしても、この7元という値段は中国の庶民にとってかなり危険な値段です。
ただでさえ米からの安い農産品を買わず、他の国から高く食料を輸入している状況で、更に元安という事は、食料の値段がかなり値上がりして行くことになるはずなのです。
この状況に本当に中国人民は我慢できるのか?
既に香港でのデモの話は全土に広がっているはずですし、日々拡散して行っているのです。
いずれ庶民の怒りが爆発するのは目に見えているし、これを昔のように武力制圧でもしようものならば、西側諸国は黙っていないでしょう。
本当に追い詰められた状態であり、解決の糸口は全く見えません。
まあ、中国共産党が独裁を諦めればそれまでなのですけどね。
更に、香港も危ないのです。
このままでは、いずれ米は香港も中国同様の関税をかけて行くでしょう。
少し前までは米大統領選挙までは慌てないのではないかと思っていましたが、今の米を見ていると、大統領選挙の前に多くを片付けてしまおうとしているように見えるのです。

とりあえず、悪材料を年内で出すだけ出して、来年はそこから公共投資を増やして景気と株価を浮揚させる。
そんな作戦に見えるのです。
ですから、年内は徹底的に中国を追い詰めていくのではないか?
この結果として足元では世界景気の後退が起こる可能性はあります。
日本はその局面での増税・・・。
これは絶対に不味いのですけどね。
まあ、このような状況ですので、しばらくは波乱が続くかと思っているところです。
特に今週は三連休前ですからね。
SQまではそれ程深く押さないと思っておりますが、その後はちょっと問題かとは思っているところです。
とりあえず、それでもしっかりしている有望な銘柄がありますので、それを中心に買って行けば良いと思っているところですが、全体に関しましては警戒が必要だと思っているところです。
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