目先は事を荒立てず・・・と見ていたのですが、この読みは甘かったと言わざるを得ませんでしたし、反省すべき点だと思っております。
このニュースを見て、改めて米は中国と戦争をしているのだと認識させられました。
ただ、前回の交渉で、交渉決裂の場合は25%関税と言っていたのに比べれば、対象品目を増やすといっても10%の関税です。
今回の制裁でアップルが中国工場で組み立てて米国に輸入しているiPhoneも課税対象になるのですから、米経済にとっても痛手となるのは確かなのですが、元々高いiPhoneが10%値上がりしたとして、iPhoneユーザーが他の機種を選択するという話にはなりにくいとは思います。
まあ、値上げを渋った小売店やメーカーが利益を削って努力すると思いますし、リテールにとってはそこまでのダメージにはならないでしょう。
そして、影響を受ける企業は米政府が本気であるという事を改めて認識し、中国での生産を次々に取り止めて行くことになるでしょう。
実際に、現時点でも中国での生産を取りやめる企業は増えておりますが、今回の件でその向きは加速して行くものと思われます。
現状の中国は、既に大きなダメージを負っている状態なのですが、これでかなりの打撃になることと思われます。
有識者からの情報によりますと、中国における外資系企業は2%程だそうなのですが、その2%の企業が収める税金は中国全体の税収の3割にも達するそうです。
外国企業は商売をするためにまじめに税を納めるが、国有企業や、準国有企業等は税を逃れるばかり・・・。
これで外資が逃げ出せば、税収は大きく落ち込むのです。

さて、この状況に中国人民は我慢を続けるのか?
香港のデモは日に日に全土に広がっているはずで、いつどこで中国全土でデモが起こってもおかしくはありません。
そして、それに武力で対抗しようものならば、米を中心とした国際社会が黙ってはいないでしょう。
おそらく、中国は完全に手詰まりで、米に遊ばれている状態ですね・・・。
その結果どういう事が起こるのかは、未だはっきりとは分かりませんが、これで共産党の存続は秒読み段階に入っているのかも知れません。
本当に厳しいですが、民主化して行くと今よりは良い状態になる可能性はあります。
まあ、分からない部分が多いのですが、少なくともトランプ大統領は「中国がどうなろうと米は大丈夫だ」と踏んでいるのだとは思っています。
中国を潰すことが一番の目標であるとしても、米国経済が地の底に落ちたら身も蓋もないですからね。
ただ、目先はダメージがあると思っているでしょう。
だからこそ内需は良いのにFRBに利下げをしろと圧力をかけていたのでしょう。
しかし、FRBは利下げはしたものの、無難に0.25%に止めました。
まあ、判断としては妥当ですが、トランプ大統領的には腹立たしいでしょうね。
今頃FRBは9月は利下げしなくてはならないと、必死にプランを練っているのではなかろうかと思うのですが、残る問題は日本です。
利下げの余地はほとんどありませんし、10月には増税ですからね・・・。
根本的に考えを改めないと危ないのではないか?
とは言え、やれる事はあるのです。
そして、流石にこの状況を容認する事もないだろう・・・。
よって、今日は下げとなっている東京株式市場ですが、見込みのある銘柄は買うチャンスです。
本当に良い銘柄は殆ど下げていないとか、逆行高しているものもありますからね。
全体の下げは大きいのですが、悲観するほどの相場ではないかと思っているところです。
良い銘柄を、この機を逃さず買って行けば良いと思っているところです。
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